第4話

EP.2 初の犠牲者
400
2025/04/18 23:00 更新
???視点

???
……包丁に拳銃
???
物騒だね
???
……人狼、”???”
???
だったんだな
???
そっちこそ、分からなかったよ
???
どうする?誰を殺る
???
本当に、やるんだね……
???
殺らなきゃ死ぬのは……
???
……
???
そうだね、死ぬのは勘弁…だからね


お互い”殺さない”という選択肢はなかった。
自分が死にたくないから。

ただ、それだけの理由……。


誰だって自分が1番かわいいんだから。












Broooock視点


夜の行動の時間が終わり、朝になった。
朝になると、会議室に続々と人が集まってくる。

きんとき
良かった、生きてたんだ
Broooock
……そっちこそ
Broooock
良かった
スマイル
…3人目、か
スマイル
人狼、本当に人殺したのかな
きりやん
おはよう
Akira
おはよ
Broooock
2人は一緒に来たの?
Akira
そこで出会って
きんとき
まだ来てないのは……
Broooock
シャークんとピヤノ…それにNakamu がまだだね
シャークん
…おはよ
シャークん
人、少なくない?
きりやん
まだ2人来てない
Akira
ピヤノとNakamu ……



少しの間、待ってみたけどまだ2人とも来ない…。

Nakamu
おはよう、みんな
Broooock
…Nakamu !
Akira
ということは……


全員が口を閉じる。
昨晩の犠牲は”ピヤノ”だと確定してしまったからだ…。

スマイル
部屋確認しにいってくる
スマイル
死体があるかもしれないから見たくないやつは来るな
シャークん
俺は行く
きりやん
俺も
Broooock
……Akira !?大丈夫?
Akira
…うぅ、
Akira
……大丈夫


Akiraはピヤノが死んだと聞き、大粒の涙を流しながら吐き気がするのか手で口を覆っている。

ずっと裏方で支えてくれていた2人だからこそ、“死んだ”という事実を受け入れられないようだった。


きんとき
俺は、Akiraが心配だし一旦残ろうかな
きんとき
血も…苦手だしね
Nakamu
俺も、ここに残る
Broooock
僕は……


ピヤノの死を受け入れないと、前へ進めないと思った。
こんな理不尽なゲームで殺されて……。

どんな姿になってようと、ピヤノの最後を見届けたい。


Broooock
僕も行くよ
きんとき、Nakamu 、Akiraを除き他全員でピヤノの部屋がある3階に向かう。

















スマイル
……ここだ
スマイル
俺の隣の部屋、302がピヤノの部屋だ
きりやん
…ドア、開けるよ


全員が息をのむ……。
こんなゲーム本当は嘘でしたって、誰か言ってくれ…。

ドアが開くと部屋の奥の壁にもたれかかっているピヤノがいた。


Broooock
……死ん…でる
シャークん
…う”ぅっ
Broooock
シャークん!?


ピヤノには包丁で何回も刺された後があった。
おそらく出血死。

大量の血が部屋の床に溜まっている…。


それを見たシャークんが手で口をおさえる。
血生臭い匂いと残虐な死体……。

シャークんが吐きそうになるのも無理はない。


スマイル
……涙のあと
きりやん
…ピヤノ


近付いてみると、目から涙のあとが見えた。

いつもかぶっていたカウボーイのハットは机の上に乱雑に置かれていた。













ピヤノ視点
僕はベッドで横になっていた。
夜の行動で外へは行けないし、体を休めたかったから。


……まさか自分が最初の犠牲になるなんて、思っていなかった。

ドアが開いた音がした。
この時点で嫌な予感がしていたんだ…。

ピヤノ
……人狼、さん
ピヤノ
ですよね
???
本当は殺したくなんかない
???
でも殺さなければ死ぬ、許してくれ……
???
ピヤノ、ごめん
ピヤノ
…へへ笑 いいですよ
ピヤノ
あなたたちが死ぬより僕が死ぬほうがマシ…ですから


余裕ぶってこんな発言をしている自分の声が異様に震えていることに気付く。

やっぱり死ぬのは怖い……。


この人狼ゲームがはじまった時から自分が犠牲になろうと思っていた。

だって、ワイテルズは僕の恩人…だから。
それにAkiraさんにも死んでほしくない。

だったら自分が死ぬしかない。




ピヤノ
……でも、こんなはやいとは思わなかったな…笑


だめだ、勝手に涙が流れてくる。
僕は机の上にハットを投げ、ベッドの上からおりる。

ピヤノ
…殺してください
???
……っ
???
許して…ごめん、ごめん……


そういうと包丁で僕のお腹辺りを刺される。

でもそれが致命傷にならなかったのか、何度も抜いて刺してを繰り返される。

ピヤノ
……ぼ、くよかった…です
ピヤノ
……ぃご、…………れて

















Broooock視点
Broooock
僕は会議室に戻る
きりやん
俺も戻る
スマイル
……もうちょっとここに居させてくれ
シャークん
俺もスマイルと…ここに残るよ
Broooock
大丈夫なの?シャークん
シャークん
…大丈夫じゃないけど、ピヤノの死をしっかり受け止めたい
シャークん
死ぬべき人間なわけないんだよ……
Broooock
……じゃあ、僕は戻るね
きりやん
行こう、Broooock


3階から1階に行くまでの途中、きりやんと2人で話し合いをする。

きりやん
……Broooockは人狼誰だと思う?
Broooock
まだ、検討もついてないよ
きりやん
そうだな、俺も
きりやん
なあ、Broooockは…違うよな


そういうと、不安そうな顔で僕を見る。

Broooock
僕は人狼じゃない
きりやん
……そ、うだよな…悪かったこんなこと聞いて


不安になるのも仕方がない。
だって、本当に人が死んでしまったのだから……。

僕も、人を疑わないと…。
この中にピヤノを殺した人狼がいるんだから。


Broooock
きりやんは…役職、なんなの?
きりやん
俺は……村人だよ
Broooock
…そっか
きりやん
人狼って、疑わないの…?
Broooock
やっぱりどうしてもきりやんが人狼には見えない……
Broooock
他のみんなだって…
Broooock
どうすればいい?……僕


歩いている足を2人とも止めた。

そもそもなんで僕らが人狼ゲームをしないといけないんだよ……。



Broooock
僕も、死ぬのかな……
きりやん
死んでほしくないよ、俺は
Broooock
僕もきりやんには死んでほしくないよ


僕は会議室に戻ったあと、自分の部屋に行く。

昨晩はいろいろな事を考えすぎてあまり眠れなかったから、こんなことが起こっているのに眠い……。
Broooock
……ん
Broooock
もうすぐ12時か


目を覚ますと、もうすぐ12時。
つまり昼の会議の時間が迫っていた。

僕は会議室に向かった。


Broooock
……僕が最後か


会議室に入ると、全員揃っており椅子をみると僕だけだった。

ピヤノの分の椅子はいつ無くなったのかは分からないけど、知らない間に回収されていた。








“キーンコーンカーンコーン”

ゲームマスター
12時になりました、会議を初めてください
ゲームマスター
時間は1時間です




Akira
……あの


みんなが黙っている中、最初に口を開いたのはAkiraだった。


Akira
占い師の人はカミングアウト…した方が良いと思う
Broooock
でも、それカミングアウトしたら夜殺されない…?
Akira
それは大丈夫、騎士が守ってくれる
きりやん
ピヤノが騎士の可能性は……
きんとき
8分の1だから確率的には低いと思う
きんとき
俺も占い師が出るの賛成だな
シャークん
俺もそれでいいと思う
スマイル
話し合い進まねえしな
Nakamu
……占い師の人はせーので手をあげる?
Broooock
いや、そうしない方が良いんじゃない…?
Broooock
占い先が白でまだ黙っておきたい場合もあるだろうし
シャークん
……俺、占い師だよ
スマイル
シャークんか
きんとき
他にはいない?
きりやん
まだ黙っているっていう可能性も視野に入れておこう
Broooock
シャークんは、誰占ったの?
シャークん
Akira
Akira
……え?
シャークん
安心して、村人だったから
Broooock
Akiraは村人か


でも、Akiraの反応が気になるな……。

驚いたような顔をしていたけど、もしかしてAkiraが人狼なのか…?

スマイル
今日はシャークんとAkira以外でランダムに投票
スマイル
それが1番良いと思う
Nakamu
そうだな、俺もそれに賛成
きんとき
でも怪しい人……


この5人の中から怪しい人を選ぶのも難しい。

きりやん
俺、怪しいと思う人…いる


きりやんが真剣な顔でそう言う。
全員が一斉にきりやんの方に集中する。

きりやん
……Nakamu 
きりやん
人狼、だよな?
Nakamu
……俺じゃない!
Nakamu
なんで……
きりやん
昨日包丁や武器が入っている棚を開けているのを見た
Nakamu
それは…確認しただけだろ?
きりやん
なんで確認する必要がある?
Nakamu
……
Nakamu
殺されるかもしれない、そう思ったから


Nakamu は慌てた顔から冷静さを取り戻した。
殺されるかもしれない…?

どういうことだ。

Nakamu
黙ってたけど、俺占い師なんだ
Nakamu
シャケには悪いけど、本物は俺だ
シャークん
……は!?
シャークん
いやっ…本物の占い師は俺だ!
スマイル
どっちなんだよ……本物は
Nakamu
俺は…Broooockを占って村人だった
Broooock
……僕
Nakamu
なあ、信じてくれるよな?Broooockは……


そうしっかり目を見て言われる。
でも信じられない……。


だって、僕は……
Broooock
僕は……
Broooock
占い師、なんだ


そう言った瞬間全員が本当に驚いた顔をした。
だって、占い師が3人いるんだから……。

きんとき
…占い師が3人?
スマイル
……くそっ、訳わかんねえ
Akira
え……?
きりやん
5人のうちからランダムに投票…それは一旦なしだ
きりやん
占い師の3人の中から選ぼう
Nakamu
え、なんで……
シャークん
……なんで3人もいるんだよ
きんとき
占い師が3人
きんとき
つまり内訳は…本物の占い師、狂人、人狼
きんとき
……だから、3分の2で人狼陣営が吊れる、そういうことだろ?
きりやん
ああ、きんときの言った通りだ
Broooock
信じて……僕、本物の占い師なの…
きんとき
……Broooock
スマイル
とりあえず、Broooockは誰を占ったか聞こう
Broooock
僕は、きんときを占って村人だった
Broooock
理由は、隣の部屋だったし安心したかったから
Broooock
それに、冷静で村人陣営だったら頼りになる……そう思ったから


占い師が3人なんてふつうの人狼ゲームでもなかなかみない。

きりやん
このままじゃ埒が明かない
きりやん
1人ずつ自分が本物だって弁明してくれ


僕ら3人の中から選ぶことは確定らしい。
3分の1で死ぬ……。

しっかり弁明しないと…。
でもどうやって信用させたらいいんだ。


シャークん
俺は本物の占い師だ
シャークん
偽物が出てくるだろうから1番最初にカミングアウトして、信用を得ようとした
シャークん
……信じてほしい
Nakamu
…俺は本当は黙ってようと思ったんだ
Nakamu
でもこのままじゃ、吊られそうだった…占い師である俺が吊られるのはまずい
Nakamu
……だからカミングアウトした


2人とも饒舌に言い訳を述べていく。
僕は、僕は……。


パニックになって、頭が真っ白になった。
死にたくない…。
ただただそう思うしかなかった。

気付けば頬に涙がほろりと流れていた。


きんとき
……Broooock!
Broooock
……んえ?
きんとき
このままじゃBroooockに投票することになる
きんとき
命がかかってる人狼ゲームだ
きんとき
泣いてても何も始まらない…自分が本物だって弁明してくれ、頼む……
Broooock
僕はっ……
そうだ、僕しか自分のことは弁明出来ないんだ……。
僕がしっかりしないと…。

Broooock
占ったけど村人だったから黙ってようと思ったんだ……
Broooock
でも、なんか僕より先に占い師が…2人も出てきて
Broooock
焦ったけど、ここで僕が出なかったら人狼陣営が場を支配することになる
Broooock
……だから、カミングアウトした
Broooock
みんな、僕を信じて……お願い


必死に弁明した。
でも周りは黙ったままだった。

……死ぬのかな、僕。






スマイル
……俺はBroooockを信じる
Nakamu
…は!?
シャークん
……はっ、なんでだよ
スマイル
もし仮にBroooockが本物だとするのなら、3人目に出るメリットはある
スマイル
だって、人狼陣営が先に2人も出てるんだからな
スマイル
でもBroooockが人狼陣営なら……
きんとき
あの状況で出るメリットがない……か
きりやん
人狼陣営だったらわざわざ3分の2で吊られに行かないもんな、普通は
Broooock
みんな……
きんとき
俺は信じるよ、Broooockを


“キーンコーンカーンコーン”

ゲームマスター
13時になりました、投票を始めてください
Nakamu
……この、タイミングで…っ


タブレットが目の前に置いてあり、そのタブレットで投票する。

僕は……

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