???視点
お互い”殺さない”という選択肢はなかった。
自分が死にたくないから。
ただ、それだけの理由……。
誰だって自分が1番かわいいんだから。
Broooock視点
夜の行動の時間が終わり、朝になった。
朝になると、会議室に続々と人が集まってくる。
少しの間、待ってみたけどまだ2人とも来ない…。
全員が口を閉じる。
昨晩の犠牲は”ピヤノ”だと確定してしまったからだ…。
Akiraはピヤノが死んだと聞き、大粒の涙を流しながら吐き気がするのか手で口を覆っている。
ずっと裏方で支えてくれていた2人だからこそ、“死んだ”という事実を受け入れられないようだった。
ピヤノの死を受け入れないと、前へ進めないと思った。
こんな理不尽なゲームで殺されて……。
どんな姿になってようと、ピヤノの最後を見届けたい。
きんとき、Nakamu 、Akiraを除き他全員でピヤノの部屋がある3階に向かう。
全員が息をのむ……。
こんなゲーム本当は嘘でしたって、誰か言ってくれ…。
ドアが開くと部屋の奥の壁にもたれかかっているピヤノがいた。
ピヤノには包丁で何回も刺された後があった。
おそらく出血死。
大量の血が部屋の床に溜まっている…。
それを見たシャークんが手で口をおさえる。
血生臭い匂いと残虐な死体……。
シャークんが吐きそうになるのも無理はない。
近付いてみると、目から涙のあとが見えた。
いつもかぶっていたカウボーイのハットは机の上に乱雑に置かれていた。
ピヤノ視点
僕はベッドで横になっていた。
夜の行動で外へは行けないし、体を休めたかったから。
……まさか自分が最初の犠牲になるなんて、思っていなかった。
ドアが開いた音がした。
この時点で嫌な予感がしていたんだ…。
余裕ぶってこんな発言をしている自分の声が異様に震えていることに気付く。
やっぱり死ぬのは怖い……。
この人狼ゲームがはじまった時から自分が犠牲になろうと思っていた。
だって、ワイテルズは僕の恩人…だから。
それにAkiraさんにも死んでほしくない。
だったら自分が死ぬしかない。
だめだ、勝手に涙が流れてくる。
僕は机の上にハットを投げ、ベッドの上からおりる。
そういうと包丁で僕のお腹辺りを刺される。
でもそれが致命傷にならなかったのか、何度も抜いて刺してを繰り返される。
Broooock視点
3階から1階に行くまでの途中、きりやんと2人で話し合いをする。
そういうと、不安そうな顔で僕を見る。
不安になるのも仕方がない。
だって、本当に人が死んでしまったのだから……。
僕も、人を疑わないと…。
この中にピヤノを殺した人狼がいるんだから。
歩いている足を2人とも止めた。
そもそもなんで僕らが人狼ゲームをしないといけないんだよ……。
僕は会議室に戻ったあと、自分の部屋に行く。
昨晩はいろいろな事を考えすぎてあまり眠れなかったから、こんなことが起こっているのに眠い……。
目を覚ますと、もうすぐ12時。
つまり昼の会議の時間が迫っていた。
僕は会議室に向かった。
会議室に入ると、全員揃っており椅子をみると僕だけだった。
ピヤノの分の椅子はいつ無くなったのかは分からないけど、知らない間に回収されていた。
“キーンコーンカーンコーン”
みんなが黙っている中、最初に口を開いたのはAkiraだった。
でも、Akiraの反応が気になるな……。
驚いたような顔をしていたけど、もしかしてAkiraが人狼なのか…?
この5人の中から怪しい人を選ぶのも難しい。
きりやんが真剣な顔でそう言う。
全員が一斉にきりやんの方に集中する。
Nakamu は慌てた顔から冷静さを取り戻した。
殺されるかもしれない…?
どういうことだ。
そうしっかり目を見て言われる。
でも信じられない……。
だって、僕は……
そう言った瞬間全員が本当に驚いた顔をした。
だって、占い師が3人いるんだから……。
占い師が3人なんてふつうの人狼ゲームでもなかなかみない。
僕ら3人の中から選ぶことは確定らしい。
3分の1で死ぬ……。
しっかり弁明しないと…。
でもどうやって信用させたらいいんだ。
2人とも饒舌に言い訳を述べていく。
僕は、僕は……。
パニックになって、頭が真っ白になった。
死にたくない…。
ただただそう思うしかなかった。
気付けば頬に涙がほろりと流れていた。
そうだ、僕しか自分のことは弁明出来ないんだ……。
僕がしっかりしないと…。
必死に弁明した。
でも周りは黙ったままだった。
……死ぬのかな、僕。
“キーンコーンカーンコーン”
タブレットが目の前に置いてあり、そのタブレットで投票する。
僕は……













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!