第5話

EP.3 本物はどっち
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2025/04/25 23:00 更新
Broooock視点

僕は……シャークんに投票した。

Nakamuかシャークん、選びきれなくて最後は運に任せたのだ。

シャークんとNakamuを同時に押して、反応した方。
シャークん、ごめん……。


ゲームマスター
投票を締め切ります
ゲームマスター
投票結果はこちら


Nakamu▶︎シャークん
Broooock▶︎シャークん
シャークん▶︎Nakamu
きんとき▶︎Nakamu
スマイル▶︎シャークん
きりやん▶︎Nakamu
Akira▶︎Broooock


ゲームマスター
シャークん3票、Nakamu 3票で決選投票を行います
ゲームマスター
最後の弁明タイムは3分です、では頑張ってください
Nakamu
……俺じゃない!本当だ!
Nakamu
信じてくれ!
シャークん
俺が本物だ……信じて
Nakamu
シャークんだろ!偽物は
シャークん
そっちこそ偽物のくせに……


死ぬ前の人って、こんなにも醜いんだ……。

シャークんとNakamuは椅子から立ち、殴り合いのような喧嘩をしている。

それを僕たちはどうすることも出来ない。
ただ見ていることしか出来なかった。





Nakamu
……シャケ
Nakamu
いてぇよ


口が切れて血が出ている。

それを見て我に帰ったのか、シャークんが殴るのをやめて、Nakamu を見る……。

シャークん
……
Nakamu
もう、いいや……死んじゃっても…っ……笑
Nakamu
誰にも信用されてない…はは笑
Nakamu
……虚しいな
ゲームマスター
3分が経ちましたので、決選投票を始めます



Broooock▶︎Nakamu
きんとき▶︎Nakamu
スマイル▶︎Nakamu
きりやん▶︎Nakamu
Akira▶︎Nakamu


ゲームマスター
よって、Nakamuが追放されます
ゲームマスター
自殺するかみなさんでNakamuを殺してください
Broooock
……え?
Akira
俺たちが…Nakamuを殺す?
シャークん
そ、んなの……っ
Nakamu
大丈夫だよ、みんな……
Nakamu
俺自分で死ねるから……


そういい、前にあるナイフを手に取り、自分の心臓辺りを自分で刺した。


シャークん
……っ

“グチャ”という音とともにNakamuの咽び泣く声が会議室に響く。

Nakamu
……ぃばい


Nakamuが両手でナイフを抜く。
その瞬間床が血だらけになり、Nakamuが倒れる。


シャークん
……Nakamu!
シャークん
う”ぁぁぁぁ
シャークん
……うっ


シャークんが死体を見て叫ぶ、そして手を口で覆う。



僕はシャークんの姿を見ているせいか、この状況に意外と冷静だった。

こんなにもこの置かれた状況に適応している自分に腹がたった。











“コンコンコン”というノックの音が聞こえる。
一体誰なんだろう……。

ドアまでいく気力も失われている。
こんなにも心と体がすりへっていることは初めてだ。


スマイル
……俺だ、開けてくれ
Broooock
あいてるから、勝手に入って


そういうと、”ガチャ”とドアが開き、中に入るとすぐに鍵を施錠するスマイル。


スマイル
いくらなんでも不用心すぎる
スマイル
これはただの人狼ゲームじゃないんだぞ……
Broooock
……分かってる、そんなの


そんなのとうの昔に分かっている。
実際に人が死んでいるのを見た。

死体ってこんなに血生臭い匂いがするんだ。

それも全部分かってる。
でも、もうこのゲームをやめたい……。

こんな理不尽なゲームに参加したくない。


Broooock
…何か話があるんでしょ
スマイル
……ああ
スマイル
Broooockは今のところ1番本物だと思ってる
Broooock
……そう
スマイル
だからカミングアウトする
スマイル
……俺は霊媒師だ
Broooock
…え?
スマイル
嘘だと思うなら嘘だと勝手に思っておいてくれ
スマイル
ただ、俺はこんなしょうもない嘘はつかない主義だ


スマイルが霊媒師……。
つまり、僕目線だと村人陣営の役職持ちが埋まった。

僕は占い師、きんときが騎士、スマイルが霊媒師。
もちろん、誰も嘘をついていない場合だけど…。

ピヤノは村人。

残るは……Nakamu、シャークん、きりやん、Akira 。

Nakamuとシャークんは占い師対抗をしてきた人狼陣営、人狼と狂人のどちらか。

きりやんとAkiraは人狼か村人。

現時点での、僕の中での結論はこうなった。


スマイル
……何か考え事か?
Broooock
…あっ、ごめんごめん
Broooock
今頭の中を整理してて…
スマイル
…ゆっくり整理しろ
スマイル
大事なことだ


でももし、きんときとスマイルが嘘をついていた場合……。

今この整理した内容を打ちあけて、スマイルが人狼だった場合……。

次に殺されるのは僕だ…。


僕は今持っている情報を誰にも言わない、そう決めた。


Broooock
スマイルが霊媒師だって…信じるよ
スマイル
本当か?
Broooock
うん、疑う要素もないし



Broooock
今日もまた誰かが殺されるんだよね……
スマイル
…多分
Broooock
ねえ、僕殺されたらどうしよう
スマイル
大丈夫…なんて確実には言えないけど
スマイル
騎士がきっと守ってくれるはず
スマイル
占い師のBroooockのことを
Broooock
……そうだといいな
スマイル
じゃあ、俺はそろそろ出る
Broooock
うん
スマイル
鍵、閉めとけよ


そういうとスマイルは自室に帰っていってしまった。

また1人になった。
もうこんなゲームをやめて、死んでしまいたい……。

でも死ぬのは怖い。
だからこのゲームを生き延びないと…。


友達とか関係ない、疑うんだ…人を…。












僕は何かを口にしたくて今日も食堂へ向かう。
あまり食欲もわかなかったので、今は水だけ。


Broooock
……あ、シャークん
シャークん
……なんだよ
シャークん
あんま話しかけんな
Broooock
…え?
シャークん
だってBroooockと俺は占い師対抗なんだぞ…?
シャークん
仲良く…できねえよ


シャークんにそう思われていた事が心底ショックだった。

このゲームに巻き込まれる前は何年もの付き合いの友達な訳で……そんな言葉をかけられるなんて思いもしなかった。


確かに占い師対抗で、村人陣営と人狼陣営に分かれている。

でも、僕は……。

Broooock
……シャークんが心配だよ
シャークん
……は?
Broooock
Nakamu やピヤノの死を目にして、吐きそうになりながらも現実を受け止めて
Broooock
それに、昨日からご飯なにも食べてないでしょ……
Broooock
寝てないのか分かんないけどいつも以上に隈もすごいし
シャークん
……
シャークん
なんでこんな時に敵の心配出来るんだよ……っ
Broooock
……敵の心配じゃない、友達の心配をしてるんだよ
シャークん
……ふっ、ぐぅっ……っ


シャークんは嗚咽混じりに泣き出した。
まるで子どもが泣くみたいに。

Broooock
……僕たちは人狼ゲームでは敵かもしれない
Broooock
でもその前に友達でしょ?無理しすぎだよ、たまには僕を頼って…
シャークん
……Broooock、っ…


シャークんを包み込むように、そっと抱きしめた。
僕の体でシャークんが埋まる。

シャークんは無理をしすぎだ。
ずっと1人で抱え込んで…誰にも頼らずずっと……。

今くらい、ゲームの事は忘れてほしい。





Broooock
……落ち着いた?
シャークん
うん…ちょっとだけ
シャークん
Broooock、ありがとう……
Broooock
お礼を言われることなんてなにもしてないよ
シャークん
あのさ……どっちが死んでも、このゲーム恨みっこなし、な?
Broooock
……うん
Broooock
だって2人でクリアは絶対に出来ない……もんね
シャークん
……なあ、もしかしたらこれが最後になるかもしれないし
シャークん
最後にもう1回だけ…抱きしめてくれないか?
Broooock
……うん、いくらでもね


シャークんは普段こんな事を絶対に言わない人だ。
ここまで追い詰められているんだ……。

なんでこんなゲームに巻き込まれてしまったんだろう。
僕たちが何をしたっていうんだ…。


シャークん
……ありがとう
シャークん
俺、部屋戻るよ
Broooock
うん、僕ももうそろそろ戻ろうかな
シャークん
…じゃあ
Broooock
……また、会えるといいね


そういい、解散してお互い自室に戻った。
“ピーンポーンパーンポーン”

ゲームマスター
21時になりました、人狼以外は部屋を出ないでください
ゲームマスター
役職持ちは部屋にあるタブレットを操作して行動してください

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