Broooock視点
僕は……シャークんに投票した。
Nakamuかシャークん、選びきれなくて最後は運に任せたのだ。
シャークんとNakamuを同時に押して、反応した方。
シャークん、ごめん……。
Nakamu▶︎シャークん
Broooock▶︎シャークん
シャークん▶︎Nakamu
きんとき▶︎Nakamu
スマイル▶︎シャークん
きりやん▶︎Nakamu
Akira▶︎Broooock
死ぬ前の人って、こんなにも醜いんだ……。
シャークんとNakamuは椅子から立ち、殴り合いのような喧嘩をしている。
それを僕たちはどうすることも出来ない。
ただ見ていることしか出来なかった。
口が切れて血が出ている。
それを見て我に帰ったのか、シャークんが殴るのをやめて、Nakamu を見る……。
Broooock▶︎Nakamu
きんとき▶︎Nakamu
スマイル▶︎Nakamu
きりやん▶︎Nakamu
Akira▶︎Nakamu
そういい、前にあるナイフを手に取り、自分の心臓辺りを自分で刺した。
“グチャ”という音とともにNakamuの咽び泣く声が会議室に響く。
Nakamuが両手でナイフを抜く。
その瞬間床が血だらけになり、Nakamuが倒れる。
シャークんが死体を見て叫ぶ、そして手を口で覆う。
僕はシャークんの姿を見ているせいか、この状況に意外と冷静だった。
こんなにもこの置かれた状況に適応している自分に腹がたった。
“コンコンコン”というノックの音が聞こえる。
一体誰なんだろう……。
ドアまでいく気力も失われている。
こんなにも心と体がすりへっていることは初めてだ。
そういうと、”ガチャ”とドアが開き、中に入るとすぐに鍵を施錠するスマイル。
そんなのとうの昔に分かっている。
実際に人が死んでいるのを見た。
死体ってこんなに血生臭い匂いがするんだ。
それも全部分かってる。
でも、もうこのゲームをやめたい……。
こんな理不尽なゲームに参加したくない。
スマイルが霊媒師……。
つまり、僕目線だと村人陣営の役職持ちが埋まった。
僕は占い師、きんときが騎士、スマイルが霊媒師。
もちろん、誰も嘘をついていない場合だけど…。
ピヤノは村人。
残るは……Nakamu、シャークん、きりやん、Akira 。
Nakamuとシャークんは占い師対抗をしてきた人狼陣営、人狼と狂人のどちらか。
きりやんとAkiraは人狼か村人。
現時点での、僕の中での結論はこうなった。
でももし、きんときとスマイルが嘘をついていた場合……。
今この整理した内容を打ちあけて、スマイルが人狼だった場合……。
次に殺されるのは僕だ…。
僕は今持っている情報を誰にも言わない、そう決めた。
そういうとスマイルは自室に帰っていってしまった。
また1人になった。
もうこんなゲームをやめて、死んでしまいたい……。
でも死ぬのは怖い。
だからこのゲームを生き延びないと…。
友達とか関係ない、疑うんだ…人を…。
僕は何かを口にしたくて今日も食堂へ向かう。
あまり食欲もわかなかったので、今は水だけ。
シャークんにそう思われていた事が心底ショックだった。
このゲームに巻き込まれる前は何年もの付き合いの友達な訳で……そんな言葉をかけられるなんて思いもしなかった。
確かに占い師対抗で、村人陣営と人狼陣営に分かれている。
でも、僕は……。
シャークんは嗚咽混じりに泣き出した。
まるで子どもが泣くみたいに。
シャークんを包み込むように、そっと抱きしめた。
僕の体でシャークんが埋まる。
シャークんは無理をしすぎだ。
ずっと1人で抱え込んで…誰にも頼らずずっと……。
今くらい、ゲームの事は忘れてほしい。
シャークんは普段こんな事を絶対に言わない人だ。
ここまで追い詰められているんだ……。
なんでこんなゲームに巻き込まれてしまったんだろう。
僕たちが何をしたっていうんだ…。
そういい、解散してお互い自室に戻った。
“ピーンポーンパーンポーン”







![【🎤】悪魔と天使のふたりぐらし[完]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/1d831c74403abfecbe0102e7e70b345e5b04d9a1/cover/01JHEVWAXVWBF3K8ZCZBJ673XM_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。