第6話

EP.4 現実と夢
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2025/05/02 23:00 更新
Broooock視点

朝になり、会議室に向かう。
目覚めが悪い。

それはここに来てからずっとだ……。
寝ている気がしない。

目を閉じて瞬きをしたら朝になる感覚。
それがずっと続いている。

体と心の疲れはなにも取れていない…。


Broooock
……おはよ
スマイル
…おはよう
きんとき
おはよう、2人とも
Broooock
……まだ3人しか来てない
きんとき
シャークんにAkiraにきりやん…この3人がまだだね
スマイル
騎士の護衛が成功した可能性もまだある
Broooock
うん、その可能性にかけよう…
シャークん
……おは、よ
きりやん
おはよう
Broooock
……っ
Broooock
まだ、まだ……っ…生きている可能性…
きんとき
昨日の犠牲は…Akira……なのか
Broooock
僕は部屋を見に行く
スマイル
……おい!Broooock…!


また人が1人死んだ。
耐えられない……。

僕は一目散に部屋を飛び出し、Akiraの部屋まで走る。









Broooock
……


ドアを開けると、床一面に血。
Akiraが横たわって殺されていた……。

きんとき
……おい、Broooock!
Broooock
……だめ!


僕はすぐにきんときの目をふさいだ。
きんときは血が苦手だ。

こんなもの、見れるはずがない……。


きんとき
…Broooock
きんとき
手、離して
Broooock
だめ…見たら、だめ……


きんときの力の方が強く、僕の手はきんときの目から離れてしまう……。


きんとき
……俺もそろそろ向き合わないと
きんとき
こんなゲームが行われているっていう現実に…


きんときの目には涙の膜がはっている。
きんときが泣いているところ…初めて見たかもしれない。

きんとき
……Akira
きんとき
……え?
Broooock
どうしたの…?
きんとき
いや、なんでもない…
きんとき
ほかの人たちはまだ会議室にいる
きんとき
一旦戻ろう
Broooock
……うん、分かった












Akira視点

Akira
……
Akira
……次の犠牲は、俺かあ…っ


この時間に開くはずもないドアが開くと、ナイフを持った人狼がいた。


Akira
やだ…っ……しにたく、ない……
Akira
殺さないで……っ


どんどん壁際に追い込まれていく。
もう壁ぎりぎりで後ずさり出来るスペースもない…。

俺は万が一のために書いた手紙をポケットから出し、握りしめる……。

お願いだ、誰か…誰か気付いてくれ……。


Akira
……う”ぅ…ぐっ…
Akira
……っ


心臓辺りにめがけて刺されたナイフ。
生きてきた中で感じたことのない痛みが襲ってくる。

でもまだ良かったのは、これが即死っていうことだけ。

苦しむ時間が少し減る…。

人間は最後は聴覚っていうのは本当だったんだな。
人狼の話し声が聞こえる。

狂っている……。

















きんとき視点

さっきBroooockを追いかけてAkiraの部屋にいった。
そこには血まみれのAkiraの死体。


血に耐性の無い俺はすぐに気持ち悪くなってしまったけど、必死に耐えた。

殺される方が辛いはずだから…。


きんとき
……Akira
きんとき
……え?
Broooock
どうしたの…?


Akiraの手に何か紙のようなものが握ってある。
俺はBroooockに気づかれぬように咄嗟に隠してしまった。

占い師であるBroooockにでさえ、咄嗟に。
直感的に見せてはいけないものと脳が処理をしたのだ。


きんとき
いや、なんでもない…

そういうと、Broooockと一緒に会議室へ戻った。

その後、昼の会議までまだ時間があったので俺は1度自室へ戻る。


きんとき
……さっきの、紙


内容を読んでみる。

“人狼に殺されるかもしれないので、この手紙を残しておきます。”

という書き出しからスタートされていた。


きんとき
……っ!?


手紙には訳の分からない事が書かれていた。
どうしよう、何が嘘で何が真実……。

あいつの言ってることは…嘘なのか……?

いいや、そんな訳がない。


俺は紙を何回も何回も破るり、粉々にする。
そして、部屋に置かれているゴミ箱に捨てた。












Broooock視点

そろそろ何か食べないとやばい。
体がそういっている。

出来ればなにも口にしたくはないけど、食べないと体と心の体力がもたない……。

Broooock
……あ、きりやん
きりやん
Broooockも、ご飯食べに来た?
Broooock
うん
きりやん
…ちょっとまってて、何かつくるから


そういわれ、少し経つときりやんが料理を持って戻ってきた。


きりやん
ごめん、簡単なもので
Broooock
オムライスは簡単じゃないよ
Broooock
わざわざありがとう


ほかの手のこった料理と比べると確かにオムライスは比較的簡単な料理かもしれないが、

今の状況では決して簡単に作れるものではなかった。

Broooock
……っ…う”ぅ
きりやん
…どうしたの!?Broooock


きりやんがオムライスにケチャップをかけて食べる。
ごく当たり前の動作だ。

でも今の僕には、それが血のように見えた。

ピヤノ、Nakamu、Akira…忘れてはいけない人たちの血に……。


きりやん
ごめん、これか…
Broooock
……大丈夫、だから
Broooock
僕の方こそごめん
きりやん
……食べれる?これ
きりやん
無理だったら残しておいて
Broooock
…食べれるよ、いただきます


食べてみると、とても美味しいオムライスだった。
こんなゲームが行われているとは思えない、家庭の味。

美味しいのに……ケチャップを見るだけで、こんなになるなんて…。

……僕はおかしくなっちゃったのかな。


きりやん
俺は先に部屋に戻る
きりやん
ゆっくり食べてちゃんと休めよ
Broooock
うん、ありがとう


僕は、食べ終わると自分の分の皿洗いをして自室に戻る。

気が付けば眠りについてしまっていた。


















Nakamu
あ、Broooockゲームしようぜ!
Akira
寝てないで早く起きて~?
ピヤノ
この4人、中々ないメンバーですね
Broooock
……え、みんな?
Broooock
なんで、いるの……









ピヤノ
あ、そうだ、僕もうこの世からいないんでした
Nakamu
俺も、Broooockの投票で殺されたせいでな
Akira
はあ~Broooockも早くこっちきなよ
Broooock
……やだ、やだ
Broooock
知らない!こんな3人…!
Broooock
お前たちは誰だ!
???
……るーく!
???
…Broooock!
Broooock
……はっ!?
Broooock
……きんとき?
きんとき
ごめん勝手に部屋入って
きんとき
うなされてたから…心配で
きんとき
嫌な夢でも見た…?
Broooock
……ん


あれは、夢だったのか……。
あんな3人、偽物に決まってるよね。

Broooock
きんとき……
Broooock
怖い…たすけて……
きんとき
……大丈夫
きんとき
Broooockの事は…俺が守るから
きんとき
絶対、絶対に…

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