第6話

第6話 令嬢権限
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2026/01/25 06:21 更新
niko side

私の知らないところで決められた条件ほど、
無礼なものは無い。

りほの指導役であり、SS級メイド昇格試験に合格し、その上で私に選ばれたメイドを私の部屋へ呼び付ける。

「失礼致します、‪✕‬‪✕‬でございます。」

既に失礼をしているというのに、
いちいちウザったいなと思ってしまう。

「入りなさい。」と許可を出せば、
腹が立つ程の美しい所作で部屋へ入る。

「お嬢様、どうされましたか。」

「貴女が、りほにあんな変な条件を飲ませたメイド?」

「……変かどうかは分かりませんが、
条件をつくったのはわたくしでございます。」

ゆっくり温度が下がっていく感覚を持つ。

「私は、あの条件を今日初めて聞いたわ。
あの条件が出来たのはいつのことなの?教えなさい。」

「2週間以上前でございます。」

「何故、私に相談しなかった。」

「否定なさるからでございます。」

「だから、なんだというの。
否定するから最初から聞かせない、と否定するだろうけど確認を取り、ちゃんと条件を作るでは、天と地の差。」

「それは、分かってのこと?」

「…勿論、分かっています。
ですが…、」

「もういい。
吐き気がする。

貴方、‪✕‬‪✕‬を外へ出して。」

「そして、お父様へ連絡を入れて。」

…心底嫌いだ。
だから、この家が嫌いなんだ。

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