niko side
月の見える美しい庭で、
腕を固く掴み逃がさないようにする。
「…お嬢様、っ、」
「…なによ」
「腕、、離して、」
「……なら、逃げないで、?」
「逃げません、、…逃げれません、」
2人とももう弱気で、向き合うことも本当は怖い。
でも、この子には全てを話したい。
「…ねぇりほ」
「今日は月が綺麗よ」
「……告白、ですか?」
「…なら、私はもう死んでもいいと思ってしまいます。」
「ふふ、そう、」
「…はい。」
「ですがそれは、ただの人間としての『りほ』です。
お嬢様の前の『りほ』が言う正解の言葉はきっと、夜更けには沈んでしまうでしょうね。ですよ。」
「……それは、一線を引きたい、ということ?」
「はい。貴女のお気持ちには、答えられません」
「仕事、なんて関係無いわ。
貴女が、りほがどうしたいかが答えよ。」
まだ『でも、』と続けそうな気配を感じて、
また腕を掴んでしまう。
「…お願い、私は本気。
りほの答えを教えて」
「……っ…、
あなたを、、恋い慕っております、」
顔が赤く染まり、きゅ、と袖を掴むその仕草に
また惚れ直してしまう。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。