第198話

第百四十六頁 迷宮計画
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2023/07/05 22:03 更新
ミール視点
ミール
見つけた、、、。第八の園の電波塔に閉じこもってた。一緒にいるのはニクルと、レイリン、、、。
 私の力は万能だ。だけど、それだけじゃ駄目なんだ。私には、メリアや、シン、ティエル、シル、みんながいるんだ。周りの人と協力していくことも、重要。大事なことを思い出せた。
メリア・メルトリア
メリア・メルトリア
やりましたね。行きましょう。
ミール
ええ!
ギュイン!
 水色の光と魔法陣が私たちの周りを覆い囲んで、目的地までワープした。
第八の園 電波塔
カトラナ
カトラナ
レイリン、、、。今の今まで、ごめんなさい。いや、謝って済む問題じゃない。
 私は、レイリンに頭を下げた。当然だ。だって私はレイリンの原始の力、記憶に特化したその能力を怖がっていて、迫害まがいのことをしたのだから。
レイリン・クロシェット
レイリン・クロシェット
うん、ありがとう。カトラナ様、、、。
カトラナ
カトラナ
エテルの条例も取り消した。後は、あの子を探すだけ。
 レイリンの“作戦”を聞いて痛感した。この子は、絶対に人を傷つけない。どんなに難しいことであっても、相手のことを考えている納得するような手段を選ぶ。私には無かった考えだ。
カトラナ
カトラナ
絶対“死なないで”ね。
レイリン・クロシェット
レイリン・クロシェット
うん、絶対“生きる”よ。
 死なないで、と、生きる、、、かぁ。本当、ポジティブな子。怖がっていた私と、歓喜の称号を持っていたレイリン。まさに私と真逆の存在ね、、、。
ニクル
レイリン、久しぶり。
レイリン・クロシェット
レイリン・クロシェット
ニクル!おひさ!
ニクル
おひさ?また変な言葉覚えてきて〜。また教えて下さいね?
レイリン・クロシェット
レイリン・クロシェット
うん!
ギュイン
 水色の魔法陣が現れて、ミール様、メリア、シン、ティエルの4人が現れた。
ミール
見つけましたよ、レイリン。
シン
シン
逃げても無駄って、聡い貴方なら分かるでしょう?
メリア・メルトリア
メリア・メルトリア
大人しく罰を受けた方が賢明ですよ。
ティエル
ティエル
貴方のしたことを今後他の従属もすれば、それは秩序の乱れです。
 彼女達の言ってることは正しい。だけど、レイリンの言ってることも正しいと、私は思う。お互いの正義を守る為なら、私はどんな道化でも演じてやる。
メリア・メルトリア
メリア・メルトリア
、、、何の真似ですか?
カトラナ
カトラナ
レイリンは、貴方達には渡さない。
ミール
、、、愚かな。データを渡さなかった時に見逃して貰ったことが幸運だっただけのに。
ミール
貴方、レイリンが嫌いだったのでしょう?なのに何でレイリンを渡さないの?
 、、、。私がレイリンを迫害した理由は、原始支配だけじゃない。私たちのエゴで作られたのにも関わらず楽しく、している正反対のレイリンを見ていると、自分が嫌になってきてしまったのもある。

 とにかく、自分から遠ざけたかった。あの、太陽みたいな存在が、、、。でも。
カトラナ
カトラナ
渡さない。
カトラナ
カトラナ
私は、レイリンのことも、エテルのことも苦手だった!だけど、歩み寄らなかった!
カトラナ
カトラナ
だから、私は、レイリンを理解したい。
 ああ、シオ様ならもっと良い台詞を言えただろう。こんな不恰好で、正義のヒーローとは程遠い私には、こんなことしか言えないのか。
ミール
まあ、貴方が退かなくても良いわ。
 ミール様の光線が、私の頬を掠める。そして、後ろに居るレイリンに直撃する。
カトラナ
カトラナ
あ、ぁ、、、
ミール
流石に、遅すぎたのよ。貴方がそっち側に着くには。
 ミール様の声が私に響いた。もっと早く、決断できていたら、、、。ネル様みたいに、自分の確固たる信念を持って行動できていたら、、、。でも。
ミール
、、、また、ハズレ?
 レイリンのマリオネット人形がそこには転がっていた。
カトラナ
カトラナ
あっははははははは!!!
 ミール様が焦っている。まさかここまで作戦が上手くいくとは。流石レイリン。にしても、これが、笑いって感情か。面白い。レイリンは自然に笑うことが出来るのか。どうりでシオ様が見込む神才だ。
ミール
どういうこと!!!
 ミールが詰め寄ってくる。私の役割は、もうない。作戦の一部は言って良いとレイリンからもすでに言われている。
カトラナ
カトラナ
知ってますか?
カトラナ
カトラナ
レイリンは帝園各地で活動をしてて、他の園との神脈も広いんですよ。
ティエル
ティエル
それが、、、何に、、、っは!?
 ティエルがようやく気づいたような顔をする。それと同時に、他の神々もはっと気づく。

 そう、各園にレイリンの味方や協力者が居て、レイリンはそこの元で隠れている。勿論、中にはダミーも混ざっていて見分けるのは倒してからでないと困難。
カトラナ
カトラナ
彼女が考えた計画、“迷宮計画”。範囲は帝園全土のレイリンの全てを賭けた鬼ごっこ。
カトラナ
カトラナ
私も彼女が何処にいるか知らされてないわ。頑張って下さい。それでは。
 しかし、これは迷宮計画の一部に過ぎない。その全貌をミール様達が知るのは早い。
ミール
、、、想定の何十倍もスケールの大きな作戦ですね。
メリア・メルトリア
メリア・メルトリア
帝園全土、、、主様のポテンシャルに広さが比例するから、どれくらい大きいかは未知数。
シン
シン
また、レイリンの交友関係全てを把握している人はこの中に居ない、、、。
ティエル
ティエル
やってくれましたね、、、。

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