ミール視点
私の力は万能だ。だけど、それだけじゃ駄目なんだ。私には、メリアや、シン、ティエル、シル、みんながいるんだ。周りの人と協力していくことも、重要。大事なことを思い出せた。
ギュイン!
水色の光と魔法陣が私たちの周りを覆い囲んで、目的地までワープした。
第八の園 電波塔
私は、レイリンに頭を下げた。当然だ。だって私はレイリンの原始の力、記憶に特化したその能力を怖がっていて、迫害まがいのことをしたのだから。
レイリンの“作戦”を聞いて痛感した。この子は、絶対に人を傷つけない。どんなに難しいことであっても、相手のことを考えている納得するような手段を選ぶ。私には無かった考えだ。
死なないで、と、生きる、、、かぁ。本当、ポジティブな子。怖がっていた私と、歓喜の称号を持っていたレイリン。まさに私と真逆の存在ね、、、。
ギュイン
水色の魔法陣が現れて、ミール様、メリア、シン、ティエルの4人が現れた。
彼女達の言ってることは正しい。だけど、レイリンの言ってることも正しいと、私は思う。お互いの正義を守る為なら、私はどんな道化でも演じてやる。
、、、。私がレイリンを迫害した理由は、原始支配だけじゃない。私たちのエゴで作られたのにも関わらず楽しく、している正反対のレイリンを見ていると、自分が嫌になってきてしまったのもある。
とにかく、自分から遠ざけたかった。あの、太陽みたいな存在が、、、。でも。
ああ、シオ様ならもっと良い台詞を言えただろう。こんな不恰好で、正義のヒーローとは程遠い私には、こんなことしか言えないのか。
ミール様の光線が、私の頬を掠める。そして、後ろに居るレイリンに直撃する。
ミール様の声が私に響いた。もっと早く、決断できていたら、、、。ネル様みたいに、自分の確固たる信念を持って行動できていたら、、、。でも。
レイリンのマリオネット人形がそこには転がっていた。
ミール様が焦っている。まさかここまで作戦が上手くいくとは。流石レイリン。にしても、これが、笑いって感情か。面白い。レイリンは自然に笑うことが出来るのか。どうりでシオ様が見込む神才だ。
ミールが詰め寄ってくる。私の役割は、もうない。作戦の一部は言って良いとレイリンからもすでに言われている。
ティエルがようやく気づいたような顔をする。それと同時に、他の神々もはっと気づく。
そう、各園にレイリンの味方や協力者が居て、レイリンはそこの元で隠れている。勿論、中にはダミーも混ざっていて見分けるのは倒してからでないと困難。
しかし、これは迷宮計画の一部に過ぎない。その全貌をミール様達が知るのは早い。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!