〜ムゲンアジト/アジト内〜
愛絵里:………………………
(椅子に座っていて)
闇口暗唱:やっと………見つけた……‼
(気配を辿って来て)
C.C.:何だ、『闇口衆』の一人か
闇口暗唱:魔女っ
貴様、何故『主』の居場所を我等に教えなかった‼
C.C.:逆に、何で私がそんな面倒な事をしないとならないんだ
自分で探せば良いだろう
闇口暗唱:貴様っ
C.C.第一、愛絵里はそれを望んでいない
だから、私はしない
闇口暗唱:なっ
姫様が望まないだと⁈
C.C.:愛絵里にとって、お前や前(前世)の奴等等どうでも良いと言う所だな
闇口暗唱:ならば、魔女はどうなんだ?
貴様とて前(前世)からの一人だろう‼
C.C.:私は、お前や前(前世)の奴等とは違うのでな
闇口暗唱:主は、禪院家にお戻りになられた方が良いに決まっている
それをしないとはな
C.C.:愛絵里は非術師だ
呪術師ではないぞ
闇口暗唱:呪力と術式をお持ちだ
ならば、お家を継ぐのが正解な筈だ
C.C.:それこそ時代遅れだな
愛絵里にとって、お前や前(前世)の奴等等は有象無象でしかない
関心もなければ興味もない
ただ、使えるから駒(捨て駒)として使っていたに過ぎない
数があるんだ、再利用しないとな
塵屑(ゴミ)を溜めると不審火(ボヤ)しか生まないだろう
考えもしない家畜(捨て駒)を出荷(使用)してやるだけ有り難いと思え
肉壁(盾)にもならない、家畜(捨て駒)の分際で粋がるなよ
闇口暗唱:このクソ魔女がっ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。