第7話

『報告』
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2024/05/25 07:45 更新
不破湊
ただいまー、社長いるー?
あの後クレープ屋からでて、もちさんは
「考え事があるから先にホテル帰ってて」
と言い海辺へ行ってしまった
加賀美ハヤト
不破さん、剣持さんは一体?
不破湊
その事なんですけど、ちょっと2人で話せますか?
社長は少し困惑していたが、数秒後には全て覚ったと言わんばかりの余裕の表情に変わっていた
加賀美ハヤト
はい、大丈夫ですよ



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俺らは部屋から出てホテルの隣にあるカフェへと足を運んだ
不破湊
社長はあの時の約束、覚えてますか?
加賀美ハヤト
約束、ですか
加賀美ハヤト
もちろんですよ




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あれは6年前俺が高校を卒業し本格的に俳優業に熱を入れていた頃

もちさんはまだ小学生ではあったが、親が親なので割と有名人だった


だから、あんなことが起きてしまった

あれはもちさんの10歳の誕生日の日
ご両親に急遽仕事が入り、俺ら3人ともちさんが遊園地に行くことになった
だが、そこで事件が起きた
不破湊
あれ、もちさんどこいった……?
少しの間だった。
俺らが目を離した隙にもちさんは消え、どれだけ探しても見つかることは無かった

その後2日間見つからず警察に協力を求めたところ誘拐だとわかった

そして1週間後警察により発見された


現場は酷く荒らされていて、とても見ていられるような光景ではなかった

悪質な誘拐犯によってもちさんは穢された

だが、幸い警察が見つけた時にはもちさんは錯乱状態となり意識を失っており
目が覚めるとあの2日間の記憶だけがすっぽりと抜け落ちていた
不破湊
 俺が…俺がしっかり見てたら、っ
加賀美ハヤト
いえ、私にも非はありました。
甲斐田晴
俺が悪いですよ、最後もちさんと喋っていたのは俺なので……





静寂の後、会話を切り出したのは社長だった
加賀美ハヤト
でも、こうしてずっと3人で後悔してるのも良くないので、これからは絶対にこの悲劇を繰り返さないようにしましょう
不破湊
俺はもちさんがあんな思いをするくらいなら、犯罪者になってもいいです
加賀美ハヤト
犯罪は絶対にしてはいけませんけど、未然に防ぐためでしたら賛成です
甲斐田晴
俺らでもちさんに近づこうとする人達はやっつけましょう
加賀美ハヤト
未然に防ぐことともう1つ、私から提案があるんですけど
加賀美ハヤト
私を含め全員剣持さんに惹かれているのは存じてますけど、
加賀美ハヤト
あと10年剣持さんが20歳になるまで手を出さない、というのはどうですか?
不破湊
そうですね、何かの拍子で記憶が戻ったら危険ですし
甲斐田晴
分かりました
こうして俺らは

・もちさんに手を出す人達は皆でやっつける
・もちさんが20歳になるまで手は出さない

この2つの約束をした



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加賀美ハヤト
で、不破さんがその話を持ち出すということは手を出したんですね
不破湊
はい、もちさんから甲斐田にキスをされたって相談を受けたので俺もしました
加賀美ハヤト
あなたに理性がないことは知っていましたがその話を要約するとだいぶヤバいですよ
加賀美ハヤト
なんですか最後の''俺もしました''って
不破湊
社長、明日はこの近くで夏祭りがあるそうなので明日はそこに行きませんか
加賀美ハヤト
このままそのテンションで続けるんだ
不破湊
俺結構マジですよ
社長は大きくため息を着いたあと口を開いた
加賀美ハヤト
そんな敵に塩を送るみたいなことしてもいいんですか?
不破湊
社長だけ知らないままはフェアじゃないので
加賀美ハヤト
あなたって人は…
不破湊
それじゃあ、夏祭り頑張ってください
俺はそう言い切り席を後にした
加賀美ハヤト
言いたいことだけ行って帰ったなあの人
加賀美ハヤト
あとこのまま帰っても結局帰る場所は同じ部屋なので何もかっこよくなってないですよ
加賀美ハヤト
…散歩してから帰るか





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加賀美side
加賀美ハヤト
とは言っても2日連続だったら剣持さん頭パンクしちゃいそうだけどな
店を出たあと海辺に来たはいいものの明日について悩んでいた
そんな時だった
剣持刀也
あれ、社長?
剣持刀也
どうしたんですか、こんなところで




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