庭のパセリの生存確認を終え、再びお布団の重力に負けていたみっくんであったが、ふと彼の「アニメのデータやゲームの攻略法だけで埋まった脳メモリ」が、珍しく知的な刺激を求めて疼きだした。
雰囲気から入るタイプみっくん、畳の香りが漂う静かな和室。みっくんは背筋を伸ばし(一瞬だけ)、小倉百人一首の書写を開始した。21番の菅家から、35番の紀貫之まで。
読み上げながら一文字ずつ丁寧に綴るその姿は、いつものズボラな彼からは想像もつかないほどに凛々しく、まさに「勉強の天才」そのものであった。
ここで少しお勉強タイム
〜よしもがなの意味〜
〜する方法があればいいのにな
よし=手段 方法 きっかけ
もなが=〜あればいいのにな(願望)
みっくん流で訳すと?
25番の三条右大臣の歌では「こっそりあなたに逢いに行く方法があればいいのになあ」という意味だけど、みっくんなら…
「一番くじをロット買いしてもらえるよしもがな(方法があればいいのになあ)……」っていう、「どうしても手に入れたい!」という切実な願いにりやす。
お腹が空いたみっくん、実は朝も食べてなくて怪獣ハラヘーリが暴れそうです。手に取ったのは、卵2玉、ウィンナー3本、コーンの缶1つ、エプロンも着ずにキッチンに立つ、さぁ、きゃつはどう調理するのか…
一品目は目玉焼きのようです。幸せそうな顔してますね…黄身がつぶれればいいのに
二品目三品目はバター醤油のコーンと色々かけたウィンナー…男飯だなぁおい
急なYouTubeごっこがはじまる
ようやく怪獣ハラヘーリが収まったみっくん、ペタペタと歩いてお布団に寝っ転がる、床に落ちてるスケッチブックとボールペンを手に取り落書きし始める、勿論動画を流し見しながら
スケッチブックに描き出されたのは、「僕うさぎ」と「僕くま」。可愛い見た目に反して、どこか悟りを開いたような虚無の瞳を持つ奴ら。そして、何処かには居そうな、でもいなさそうな杉口夫妻僕くま、私ねことプリントがされているセンスが独特な服。※なお、杉口夫妻は本作には一切登場しますん。
スケッチブックに新しい「ビジネスパートナー」「杉口ふうふ」という名の謎を刻み込んだみっくん。しかし、そこで彼の電池は完全に切れた。
ビーズクッションを枕代わりにして、毛布を被ってお休みモード…動画を流しながら寝る、まさにニートの鑑だ
‹土曜ミッションクリア›
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ビジネスパートナーのうさぎとくま

夫妻の杉口さん達













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。