第3話

契約1日目
152
2024/02/05 09:00
あなた
はぁ…
ゆっくりと深呼吸をする




黒瀬
んで、なんでデビルハンターになったんです?刀真さんは
あなた
……なんだっていいじゃないですか
黒瀬
そりゃ失礼
黒瀬
あ、知ってます?
特異二課に、可愛い新人が入ったんですって~
天童
もう、すぐそういう話する
あなた
……あの…
天童
あ、すみません
もうすぐですから





あなたの一人称は今、悪魔の収容所に来ている
あなた
ていうか、
いい加減に教えてくださいよ、契約悪魔
黒瀬
まぁまぁ、それはお楽しみってことで
あなたの一人称の前を歩く公安の人物、黒瀬がヘラヘラとした笑みで言った




どんな悪魔なのだろうか。


どんな契約をするのだろうか。


あなたの一人称はこれから、どんな生活を送るのだろうか。
天童
つきましたよ
天童
あなたの下の名前さんは、この部屋にいる悪魔と契約してもらいます
心臓がうるさく鳴る。


どれだけ強いんだろうな…


悪魔はその存在がどれだけ怖がられているかによって強さが決まると聞いた。



例えばどんなのだろ…



ゴキブリの悪魔は全人類の敵だな


あとは月曜日の朝の悪魔も激強そう(((




あ、でも一番は地獄の悪魔とかじゃね?



契約悪魔地獄の悪魔系だったらどうしよ(((
黒瀬
『トマトの悪魔』です
あなた
はっ??



んん????
あなた
すみません、今野菜の名前が聞こえてきたんですけど……
あなた
勘違いですよn
天童
トマトの悪魔ですよ、トマトの悪魔
やめてくれ、野菜の悪魔なんて強いはずがない


追い打ちをかけるように天童が言う。



黒瀬
じゃ、入ってください
気に入られれば代償は軽いはずですから
やけに物々しい扉の奥に足を踏み入れる。

あなた
トマトなんて代償は軽いだろ…さすがに
てかそうであってほしい。



でも一応、昔はトマトって怖がられていたんだよな…



なんてことを考えながら、あなたの一人称は対して怖がらずに足を進める。



数秒歩いたのち、暗闇の中から目玉が浮きだって見えた。


いやきっしょ(((


あなたの一人称の気配に気づくと、そのトマトはぎょろりと目を動かした。
あなた
キモすぎだろ
あっ…

やべ、言っちゃいけないこと言ったかも


悪魔にも人としての道徳は大切(((((
あなた
で、契約代償は?
あと、どんな能力か教えろ
トマトの悪魔が振り向いたが、ちゃんと見ると…

やっぱきっしょ((((


トマトがなんかの紙を渡してきた。

特に何とも思わず受け取る。
あなた
……は??
トマトはコクッと頷く
あなた
いや…だから…
あなた
????←思考停止
トマトはさらに2枚紙を渡してきた。

同じような絵だがよく見ると――

下手!!!

てか普通に下手


幼児の絵だろこんなん
あなた
何これ、トマト?
トマトの悪魔
……!!!
トマトは再び頷く。

どうやらあっている…??
あなた
わかんねぇ…

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