「こんにちは、日本から来たあなたです」
自己紹介でそう言ったあなたという子に一目惚れをした
一目惚れをしたのは初めてだろう
彼女は、留学生で3ヶ月ほどオーストラリアにいるらしい
"となりの人と自己紹介をしてください"
そう先生が言った
僕の隣は、あなたちゃんだ
「こんにちは…あなたです…日本から来ました」
顔を赤くして話している
『こんにちは、俺はリオよろしくね』
『俺、韓国系オーストラリア人なんだ』
「韓国系オーストラリア人…」
「ってことは韓国語も話せるの?」
『うん』
「そうなんだ、私も韓国語話せるよ」
彼女は日本語、英語、韓国語を話せるトリリンガルのようだ
でも、まだ韓国語は勉強中らしい
俺達は、あなた、リオと呼び捨てで呼ぶようになった
この日からあなたと話す時には韓国語で話すようになった
初日に一目惚れした好きな人とこんなに仲良くなっていいのだろうか
初日から仲良くなって俺達はずっと一緒にいるようになった
出身の地域や誕生日、お互いの友達、家族など
お互いのことをたくさん知った
『あなた!これ食べたことある?』
俺が持ってきたのはオーストラリアのお菓子
「無いよ、初めて見た」
『食べてみて』
「いいの?」
『うん』
「ありがとう」
遠慮気味にお菓子を取るあなた
「わあ…すごいおいしい」
そう目をキラキラさせて言う
『そんなに美味しかった?ㅎㅎ』
『すごい目がキラキラしてるよㅎㅎ』
「これすごいおいしい!」
「どこに売ってるの?」
『俺の家にたくさんあるから今度持ってきてあげるよ』
「いいの!?ありがとう!」
あなたは食べ物が好きなのかなㅎㅎ
半年後
「リオ〜」
『どうしたの?』
「ここが分かんない…難しい」
数学の問題が分からないと話しかけてきた
『これはこうしてこうすればいいんだよ』
俺も数学は苦手だが、幸い分かる範囲だった
「おお〜…分かった」
「リオの解説分かりやすい」
「ありがとね〜リオ大好き!」
え…?今大丈夫って言った…???
「ぁ…」
『え………?』
「ごめん…!リオ今のは忘れて」
顔を見たことないくらいに真っ赤にしている
『今のって友達として…?』
「好きなようにとらえて」
『それなら恋愛として受け取ってもいいの?』
「うん」
さっきの大好きが恋愛的の意味を持っているのなら俺はもう迷わない
『あなた、俺も大好きだよ』
「本当?」
『当たり前じゃん』
『俺は自己紹介の時に一目惚れしたんだよㅎ』
「そうなの?」
「じゃあお揃いだねㅎ」
はあ…可愛い
付き合ったなら今まで我慢してた可愛いも大好きも愛してるも言葉ではっきり言えるってことか
『あなた、大好きだよ』












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。