sm side
_翌日
僕、キムスンミンは初の彼氏ができた。
昨日、11月1日。
リノヒョンとファーストキスをした後、
僕達は結ばれた。
リノヒョンと付き合えたこと、
リノヒョンとキスできたことが
もう夢心地でしかなくて、
昨日の夜から一睡も出来なかった。
ずーっとふわふわ宙に浮いた感覚が続いて
学校も少しだけ遅刻をしてしまった。
僕は急いで教室に駆け込んだ。
まだHRが始まってないだけマシだったけど、
後ろの席のよんぼががニヤニヤとこっちを見てきていた。
勢いよくよんぼがの口を抑えると
やっぱりニコニコ嬉しそうな顔をする。
その時隣の席の子が話しかけてきた。
めっちゃめちゃ驚いてその子を見ると
クスクスと笑って「そんなに驚く?」と言われてしまう。
そう感心していると
廊下側からものすごい圧を感じた。
振り返ると廊下にはリノヒョンが居て
とてつもない顔をして僕を威嚇していた。
心の中で必死に訴えようとするけど
伝わらないようで、
すぐにHRが始まってしまい
もうリノヒョンと目が合うことはなかった。
lk side
HRが終わった後
職員室で俺は心のなかで黒いものが渦巻いていることを
かすかに感じていた。
HRが始まる直前スンミナが俺以外の
男と話していた。
それだけで?
...それだけでこんなに俺の心は乱れるものなのだろうか。
心の底から思おう。
自分に”呆れる”
なんで俺はスンミンが男と話すだけでイライラしてるんだよ...
sm side
HRから僕はずっとむずむずしていた。
ご飯食べているときも、
授業の時でも、
帰りの支度をしているときも。
そうしてただずっとむずむずしながら
帰ろうとしたらヨンボクがこう話しかけてきた。
そうヨンボクに告げて教室をでる。
ヨンボガが何か言おうとしてるみたいだったけど
僕の耳には届いていなかった。
___in 補習
只々理科室にシャーペンが紙を滑る音だけが響く。
二人の間に会話はない。
いや沈黙があるのはいつものことなんだけど
朝のHRのことがあってからか
いつもの倍(?)きまずい。
そのまま日は暮れていって
時計の針は7時を指した。
秋は深まって冬が出てきた時期。
木には枯れ葉が一つもなく
外は寒そうな風がびゅうびゅうと吹いていた。
そう一言だけ言葉を交わして理科室を出る。
下駄箱までついてきたリノヒョンは口を開いた。
ゆっくりと冷静に話そうとするリノヒョンだが
上手く言葉がもつれちゃって言葉が出てこないみたい。
今までで見たことないくらいに
うろたえているリノヒョン。
新しいリノヒョンの一面を見れた嬉しさと
嫉妬してくれた嬉しさが混じり合う。
そう微笑むとリノヒョンは急に真剣な表情になって
こっちを見てくる。
やけに静かな昇降口にその声は響く。
もう先生も生徒もほぼほぼ帰宅をしている
時間帯。
もう月も出始めてきている頃。
静寂な水面に石が投げ入れられるかのように
その声の波紋は僕の中で広がっていった。
そう僕が口に出すとリノヒョンは
不安とほんの少しの期待が滲んでいる瞳を
こちらに向けてきた。
僕の口から自然に出た言葉。
僕の本心がそのまま具現化したような
言葉の紡ぎ方だった。
驚いたように僕を見るリノヒョン。
その瞳にはキラリと希望となにか...複雑なものが宿っていた。
それはそうとも僕はリノヒョンに会ってから
この世界にどんどん輝きを感じるようになったんだ。
リノヒョン自体に惚れてしまっているのに
今更殺し屋だからといって離れる理由は一つもない。
そうにこやかに微笑んで靴に足を入れて
帰ろうとすると
少し頬を赤く染めながらそう言いながら
自分も靴を出して履いた。
そんなリノヒョンを見て本当に僕は幸せものだと自覚した。
その幸せは権力という暴力に砕かれることも知らずに。
__15話 end
こんばんは。自己満足ことやのです。
今日も私の小説を読んでくださりありがとうございます。
さらんへ!
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。