私は、教師になった。
元々人に教えることが好きだったからだ。
先生に会いたいとかそういう理由ではない。決して。
私が不貞腐れると、先生は必ずスノードームを見せてくる。
とは言いつつも、いつも私はこれで機嫌が良くなっている。
私はずっと、単純なままだ。
イルミネーションでキラキラと照らされた街並みを2人で並んで歩く。
はたから見たらカップルには見えないだろうか、と想像しては、未だに少し照れてしまう自分がいる。
ホントなら今すぐ返さなきゃいけない。
だって、自分でおばあちゃんっ子って言っちゃうほどおばあちゃんが大好きな先生が、おばあちゃんに貰ったものを私にくれたなんて、。
好き「だった」とはっきり過去だと主張されたことにモヤモヤした。
でも、今しか言えないと思った。
昔私の事好きだったなら、今の私でもチャンスはあるかもしれない。
その、小さな可能性に賭けた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。