おーい。
またスノードーム見てんの?
いえ、ぼーっとしてました。
なんだそれ
せめてスノードーム見ててくれ
なんでですかー?
たまには息抜きも必要ですよ
じゃあお前が息抜きしかしてないせいで俺がテストの採点を手伝うってどういうことか説明してもらっても??
あ、はい。
すみませんでした。
やります。
私は、教師になった。
元々人に教えることが好きだったからだ。
先生に会いたいとかそういう理由ではない。決して。
終わった〜!
はい。おつかれさん。
先生、ご飯は行かないんですか??
行くよ。俺が約束破った覚えないだろ?
でも先生、私が卒業してからすぐに高校変わったじゃないですか。
まあ、それはしょうがないな。
会いにおいでとか言っといて、、
私が不貞腐れると、先生は必ずスノードームを見せてくる。
ほら、これ見て元気出せ
そんなに単純じゃないですー
とは言いつつも、いつも私はこれで機嫌が良くなっている。
私はずっと、単純なままだ。
そういえば、今日はクリスマスか。
そうですね。
イルミネーションでキラキラと照らされた街並みを2人で並んで歩く。
はたから見たらカップルには見えないだろうか、と想像しては、未だに少し照れてしまう自分がいる。
あ、あのJK、昔のまりに似てる
なんですかそれ
セクハラですよ
なんでだよ
褒めてんだぞ
高校生か。戻りたい
今戻ったらまた俺がスノードーム渡すことになるな
そういえば、なんであのスノードームくれたんですか?
大事なものだと思ってたのに。
大事だよ。おばあちゃんがくれたんだ。
え?それホントの話ですか?
ホントなら今すぐ返さなきゃいけない。
だって、自分でおばあちゃんっ子って言っちゃうほどおばあちゃんが大好きな先生が、おばあちゃんに貰ったものを私にくれたなんて、。
い、今すぐ返します。
なんなら、明日持って帰ってください。
いや、いいよ。
良くないです!
大事なものなんですよね?
あれは、お前に渡したかったの。
でも、!
おばあちゃんがさ、小さい頃俺に言ったんだ。
「このスノードームは、将来好きな子にあげなさい」って
え、、?
「そうしたら、絶対にその人と幸せになれるから」とも言ってたな
せ、先生。ちょっと待ってください
それってつまり、、
まあ、つまり
お前が俺の事好きなのも知ってたし、
犯罪になるから言わなかったけど、
俺も好きだった って事。
そう、、なんですね。
好き「だった」とはっきり過去だと主張されたことにモヤモヤした。
でも、今しか言えないと思った。
昔私の事好きだったなら、今の私でもチャンスはあるかもしれない。
その、小さな可能性に賭けた。
私は、
今でも先生が好きです。
え?
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