ドンッ
ヒュルルルルル…
ちょっとスッキリした
エレベーターのおかげで飛ばずに済むのはありがたい
揃いも揃って阿呆の塵だが、教師としての仕事はしなくてはな
…いやしかし、理事長が会議で妙な事を言わなければ私がこんな事をせずによかったのでは
ポチッ
ヴィーーーン…
本当に、今年の一年…いや、このクラスは聞き分けのない阿呆しかいないな
ガシャン
__バシュッ
バサッ
____ボワァッ
ピキイィーーーーーーン
全部溶けてるわけではないけれど、所々水が滴って氷が薄くなってるように見える
私の氷が割れることはあっても溶けることなんて初めてだ
手加減なんてしたつもりはなかったと続けようとしたら、コイツが喋り出したので口を凍らせた
次は舌凍らせて砕くわよ鳥
__ピチョン
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
バサッ バサッ
いや、普通の植物なんてコースに存在してないからいいのかな…??
全部噛み付いてきたり蔦で捕まえようとしてきたり匂いでおびき寄せて袋に…いや最後のは誰がかかるか!
※同時刻
それに入間の安否が1番心配…
思いっきり落ちてったけどあれ大丈夫か…?
そういえば、あのヒトってどうしたんだろう
全然見てないけど魔王目指してるくらいなんだから本気出すはずだよね
流石にちょっとまずいかな
でも今から全速力で行っても二位すらとれない気が…
みんなはさっき追い抜いたから今は私多分三位だよね
ため息をついて、全意識を羽に集中させる
魔力を集めて練り上げて、徐々に精密に、精巧に、そして膨大に…
魔術は魔力量や才能だけが全てじゃない
当人の想像力、そして己の魔力を理解することが最も大切だ
派手なものが強い訳じゃない、結局は精密に作られた魔術に勝るものはないのだから
一位は無理だとしても、この二つが合わされば二位はいけるかもしれない
できる
練り上げた魔力を身体に巡らせ一点に集中
使わない部位の血液は全て後ろへ
体勢は低く、顔は前
一瞬、世界から音が消えた
一気に放たれた魔力は周りを巻き込む大きなバネになり、そして
爆発した
谷中に突き立つ岩が次々と砕けていっているような気がする
怪鳥は見えもしない、逃げたかこれの勢いで突き飛ばしてしまったのだろうか
障害物が多く飛びにくいはずの谷底を尋常じゃないスピードで突き進んでいる
やっぱりこれこそがイフリート家だ
だけど
熱い、なぁ
ザザッ
パッ
頭をガシガシと掻きむしる
その付属品の様にため息も出た
ある二人を思い浮かべ…いや今年で三人に増え…いや元からバビルスに一人いたから四人…
…考えるのはやめよう
勝手に殺気が滲み出る
中継魔から送られてきている映像が切り替わる
奴がアスモデウス・アリスと引っ付いてきた阿呆と同時にゴールに到着したのを確認してにやりと笑った
この一年も少しはマシになるかもしれんな























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!