あなたside
私はただのサンドバッグ、あの人たちのストレス発散道具、
あなたが来るまでは、
*
私の家は少し前までは普通だった。
私のお母さんは会社の社長さんで、お父さんはある研究所に勤めていたの
お母さんは私のことをエリートにしたかったみたい。
初めて覚えたのは日本語だったけど、英語と中国語も同時進行で覚えた
私にとって苦痛でなかったし、私はこんな教育を受けられているんだ!って家庭のことが自慢だった
それを妬まれているとも知らずに日々を過ごしたいの。
そして、いつの日か妬みがいじめになった。
しかも、ある日お父さんがおかしくなったんだ、
その日は、勉強をいつも以上に頑張ったから疲れてしまってはやくベッドに行ったの。
夜中の一時くらいにゴソゴソっていう感覚と物音で目が覚めたんだ。
音の正体を掴もうと、枕元にあるライトに電気をつけた。信じたくないけど、物音の正体はお父さんだった、
「お父さん!ここはあなたのベッドだよ。お父さんたちのベッドじゃないよ」
私は父が間違えたのだと思ってそう言った。
でも、お父さんはそれを否定したの。
そして、私に対してお母さんにするはずの行為をしてきた。
もちろん、私は経験なかったからあまりの衝撃にすぐ気を失ってしまった。でも、行為は最後まで行われたのだと思う。
次の日からお母さんがどんどんおかしくなっていったの。
前まで褒めてくれた目は
「気持ち悪い、人間の色じゃないわ」
って
前まで褒めてくれた髪の毛は
「何この色、まるで老婆じゃない」
って
前まで褒めてくれたこの聲も
「その聲で歌わないで、耳障りよ」
って、どうしちゃったの?
いつもなら
「綺麗な瞳ね、宝石みたい!」
「絹みたいな髪の毛ね。」
「あなたの聲をずっと聴いていたい」
って、、、
私なにかしちゃったかなぁ、、、
謝るから、戻ってよ、!
でも、そんな願いを神様は聞いてくれなかった、
日に日に私の扱いは酷くなっていった。
いつの日か、嫌がらせが虐待にかわってしまっていた。
母からは暴力、それだけだったらまだ耐えられた。
私の心を殺していったのは、父からの性的暴行だった。
父は幼女趣味だったのだろうか、
ほぼ毎晩、私の部屋へやってきて、行為を行う。
父が来るたび、母の私への扱いは酷くなっていって、
負のループに陥っていた。
同級生のいじめがエスカレートしていき遂に暴力まで振るわれるようになった。
学校にもいきたくない、家にもいたくない、、
私の心と身体はどんどん弱っていく。
でも、完全に壊れるまえにあなたが来たんだ!
話は突然変わるけど、
私ね、歌手になるのが夢だったの、
お買い物に行った時、路上ライブを見かけたわ。
決して有名なシンガーだったわけじゃないけど、彼女の歌声に心を奪われたの、
でも、大好きだったお母さんには聲を、歌を否定され、
夢を諦めようとおもっていたの。
でも、できなかった。
お母さんに聞こえないようにあの日も歌っていたわ。
そう、その日は月が満月で綺麗だった。
でも、異臭に気がついて歌うのをやめたの
そして、その正体はすぐわかった。親だった。
でも、肉が焼ける臭いと業火の中で私を 救ってくれたあなたは
綺麗だった。
でも、相手は殺人をしているんだ、
警戒するに越したことはない
でも、彼は私をじっと見たまんま動かなかった
「ずっと聴いていたい」その言葉で私は私を失わなくてすんだんだ、
気づけば涙が溢れていた。
私のこころに空いた穴を歪だけど、埋めてくれたのはきっと貴方だ
きっとこの時から彼に心を奪われていたのだろう
人を平気で殺すような人がただの小さい子の涙でこんなオロオロするのが驚きだった
あ、笑った。
それが彼の作り笑顔だとしても笑顔を見れただけで嬉しかった
そして、彼と一緒に月を見ながら今までのことなどを話した。そして、太陽が昇る時間になるまで彼は静かに話を聞いてくれた。
もう、会えなくなっちゃうのはいやだ、
今度は作り笑顔じゃない気がする、!
たとえ作っていてもこの人の笑顔が一番好きだ
死神!その名前を私は一生忘れないだろう。
そして、あわよくばまた会いたいと思っていた。
彼が「またね」じゃなくて「バイバイ」ってわざと言ってのはわかっていたし、彼は普通にしていたら関わりのないような存在。けど、また会えるかもっていう希望を捨てきれなかった
この日から私は彼のことを調べた。
“知られなくてもいいから彼の役に立ちたい!”
そんな気持ちで勉強、運動は継続し、最近は人の心に入れるように心理学を学んでいる。
結構心理学は私の性に合っている。
でも、自分でできるのはそこら辺までで、暗殺術や変装はプロの殺し屋を雇って励んだ。
殺し屋って言ってもただの人だ。心理学が得意な私にとっては、殺し屋に好かれるなど造作もなかった。
殺し屋を雇うお金は両親の貯金からだ。
母と父は現金が大好きで、私は銀行ではなく地下室の金庫にお金を隠しているのを知っていた。
銀行の口座に入れられていたら、雇えなかっただろう。
親としては両親を一切感謝はしていなかったけど、貯金がたくさんあったことは感謝をしている。
そのお金で学ぶことができたのだから
普通の人だったら非日常的な日々を過ごしていたが、
私の世界に色がついていたのはあの人と出会った時だけだった
一通り暗殺術を覚え終わった頃、親戚の叔母さんが私を引き取ると申し出てくれたらしい、
叔母は子供もおらず、旦那さんが亡くなってしまい、1人になってしまったらしい、
そして、同じような境遇の私を引き取ってくれたらしい
保護者がいない子どもは目立ってしまうので、保護者になると申し出てくれた叔母さんには感謝だ、
でも、相変わらず世界はモノクロだった
小5の春、少しだけ人生が変わる出会いがあった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。