第4話

3.
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2025/11/22 13:04 更新
「大きい街だなぁ…」

「あそこに立派な城が見えるだろ?城下町がここまで広がってるんだろうね」


"すごい大国なんだと思うよ" と谷崎さんが言う。確かに、向こうに見える城がとても立派な作りだ。


「見る限り私達の通貨と違うものが使われているみたいだから、役場や城に行ってみるのも手かもね」


太宰さんが街を眺めつつ言う。心中相手を探している訳ではなかったみたいだ。

それでも、可愛い女性がいれば直ぐに捕まえに行ってしまいそうだけど…。


「おや?素敵な女性が」


言わんこっちゃない!


「すみませんそこのお嬢さん、私と心中でも如何…」

「だーっ!すみません!何やってるんですか太宰さん…!」


初対面で文化も違う女性に心中の誘いなんて、何をしてるんだこの人!
僕が必死に頭を下げると、キョトンとしていた女性が話し掛けてきた。


「あの…。もしかして、別世界からいらっしゃった方?」


どうやら別世界から人が来るというのは、そんなに珍しいことではないみたいだ。


「そうなのだよ!私達急に知らない土地に来てしまって困っていてね」


太宰さんが肯定すると、女性の顔が青ざめる。な、何か行けないことを言ってしまっただろうか…


「そう、でしたか。」

「…余り目立たない方が良いですよ、私はこれで」


肩を竦め目を逸らして、それだけ言った女性は足早に去っていった。

"お誘い失敗しちゃった" と目をぱちくりしている太宰さん。それより、目立たない方が良いとはどういうことだろう?


「先程の女性は?」


森さんが不思議そうに問いかける。後から皆来てくれていたようだ。


「それが、逃げていってしまって…。余り目立たない方がいい、と言われましたけど」

「ほう…。私達が目立つと厄介事があるのかな」

「そうかもしれません」


目立たないように…。城を目指すとなれば偉い人の目に留まるんじゃ…事実上不可能じゃないか?

これからどうすればいいんだろう…。







​───城下町の人混みを掻き分ける良く通る声。


それは、明らかに僕達を探しているのを示す声だった。




??「ここらにおられるらしい転生者様方は何方かなァ?」



やっっっと次回から我々さんが出ます!

次回はまた今度。

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