私を引き剥がそうとしてくるが、私はビクとも動かない。それどころか、もっと距離を縮めている。
その時、後ろから誰かが走ってくる音と共に人々の悲鳴が聞こえた。
嫌な予感がして直ぐ振り返った。そこにはナイフを持って無差別に人を切りつけている40代くらいの男性が、こちらに向かって走ってきている。
…狙いは私か、それとも日帝か。分からないが、私は逃げるのではなくその男の方へ走った。
咄嗟に相手の急所を狙って蹴りを入れ、倒れ込んだところを押さえつけた。
警察が来るまで暇だな ~ 。
この犯罪者はもう警察に任せておこう。人に感謝されて、なんかちょっと気分いいわ。
次々とご飯を平らげていく私を見ながら、日帝さんは黙々とご飯を食べている。
この人食う量少ねぇな ~ と思っていたらいつの間にか飯を食い終わっていた
自覚はなかった。日帝が食べるのが遅いのか、それとも私が早いのか?
まぁ、そんな事はどうでもいいな。考えるだけ無駄だ
まさか日帝からそんな言葉が出るとは思わなかった。この人、意外と私のことを信頼しているのか?…
…だとしたら、ちょっと嬉しいな











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。