そまちゃ達に連れられて、あなたの下の名前が運ばれた病院につく。
スタッフさんが出してくれた車の中で、僕は落ち着きを取り戻した。けど落ち着いた今、不安が心に残ってしょうがない。もう僕を責めるようなことはしないけど、運を疑うよ。
病院内に入って受付で事情を話し、指定された場所へ向かう。指定された場所は手術室で、その前の長椅子にはばぁうくんが座っていた。
これはばぁうくんに言ってるのと同時に、自分自身にも言い聞かせている。今の僕じゃ、そうでもしないとなんでも責めちゃいそうだから。
僕のことを心配したのか、まひちゃんが僕の背中を擦りながら座るよう促す。言う通りばぁうくんの隣に座り、少し落ち着く。
そまちゃもしゆちゃも励ましてくれる。
多分、ばぁうくんの方が精神的に辛いと思う。あなたの下の名前が事故に遭った瞬間に立ち会ってるから、トラウマ級なはず。
僕だけが、辛いんじゃない。
ばぁうくんだって、あなたの下の名前の親だって、ここにいるみんなも、心を痛めてるんだ。
お互い慰めあっていると、聞き覚えのある大声が聞こえてくる。顔をあげるとあなたの下の名前のご両親が走ってこちらに来ていた。
さっき車の中でご両親に連絡していたのを忘れていた。
それから、手術中の灯りが消える頃には3時間が経っていた。














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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。