第8話

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2025/12/26 07:44 更新










夕餉の準備をしている時に、実弥が呟いた。
不死川実弥
そいやぁ、
不死川実弥
誕生日に貰った自転車、まだ一度も乗ってねェな


冨岡義勇
渡してそんなに経ってないからな

不死川実弥
明日乗ってみるか

冨岡義勇
楽しみだ

不死川実弥
お前は乗れねェぞ?

冨岡義勇
分かっている
冨岡義勇
俺は見るだけで十分だ

まともに歩けもしないのに不安定な自転車に乗れるわけがない、と冨岡が付け足して言った。
乗れるようになったら後ろにでも乗せてみるか、と内心思った実弥だった。
※したら駄目です。さねぎゆはいいのです











起きてすぐはやはり平衡感覚訓練だった。
長い廊下も問題なく進めるようになってきたはいいものの、やはり不安定感は残ってしまう。


冨岡義勇
……上手く歩くにはどうしたらいい?

不死川実弥
日々の積み重ねだァ

冨岡義勇
方法を聞いてるんだ

冨岡義勇
……もういい、終わりだ

不死川実弥
飯にするか?

冨岡義勇
……あぁ


こいつは何に怒ってるんだ、と眉間に皺を寄せた冨岡を見つつ、不死川は思った。
















ほらよ、と一言かけて朝餉を食卓に並べた。
器用な奴だ。


冨岡義勇
……不死川

不死川実弥
……あぁ?


冨岡義勇
俺は怒っている。


不死川実弥
待ってましたァ


冨岡義勇
何がだ

不死川実弥
いや、訳分からんところでキレてたからなんでかねェと

一呼吸置いて、不死川、と名を呼ぶ。正確には姓なのだが。

冨岡義勇
……俺は、いつか、死ぬ前に
冨岡義勇
お前の手を借りずに歩きたい。

冨岡義勇
心からそう思って……いる……。?


俺が不死川に告げたと同時に顔を上げると、何故か不死川は泣いていた。

冨岡義勇
何故っ、なんで、お前が泣くんだ……

不死川実弥
いや、お前が俺に意志を伝えてくれたのが、嬉しくてェ……

実弥の感情の"それ"は我が子や兄弟に対して持つ"親心"と似たようなものだった。
冨岡義勇
……お前は俺に対してどういう感情を持っているんだ

不死川実弥
……わからんなァ

冨岡義勇
しらばっくれるのも大概にしろ

不死川実弥
ははっ、そうだなァ

それから、何度問い詰めても不死川の俺に対してどういう感情を抱いているのかは教えてくれなかった。








朝餉から数時間経って、義勇が「自転車を漕いでくれ」と発したので、実弥は「はいよろこんでェ」と返した。






不死川実弥
乗りずれぇ

冨岡義勇
一目瞭然だ

不死川実弥
てめェ……!!


漕ぎ始め、ましてや跨ることすら不安定感を感じさせた。
その様子が何処か朝の平衡感覚訓練を思い出させる。

冨岡義勇
ふふっ……


不死川実弥
……あぁ?何が面白ェ

冨岡義勇
いやぁ、朝の俺のようだと思って


不死川実弥
……ははっ、それもそうだ


不死川実弥
いつか、不羈奔放に漕げるようになったら、お前も後ろに乗せてやるよ

冨岡義勇
いや、俺は見ているだけで十分だ

キッパリと断る義勇に実弥は目を丸くした。

冨岡義勇
俺はまず、歩く練習をしないとな


不死川実弥
……歩く練習なんぞしなくたって、俺がどこへでも連れてってやらァ

不死川実弥
今はもう自由に、何にも囚われなくていいんだからよォ


冨岡義勇
……ふはっ、そうだな










ということで正解は自転車でした🚴‍♀️
なんで自転車なのかは特に理由は無いのですが、私の自転車が壊れたから多分そのためです
だいぶ前からDom/subにハマってしまいましたね    
と!言うことでいつかさねぎゆでDom/subを書きたいと思っているわたくしですが!

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どちらがいいですか?
気になるからさねぎゆでDom/sub出して欲しい
79%
投稿頻度下がるだろうからこの小説一本で!
21%
投票数: 14票
別にどっちが多かったからどうこうではなく、多分この小説完結したらどっちにしろDom/subは出ると思います
というか、この小説に完結は来るのでしょうか……震
余談なんですけど、他の方の小説にスポットライト照らしてて思ったんです
私、スポットライト当てられたことないなぁと
初めは自分で当てるのもありかなぁ?なんて思ってるんですけど
それは流石に悲しすぎるし虚しすぎるので辞めました

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