第12話

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2026/02/05 08:37 更新




不死川実弥
くそっ……あ"あ"〜……





日付が変わっても、朝になっても、義勇は帰ってこない。
昨日の会話が頭の中で浮かんできてはかき消す。
それを繰り返す。

恐らく、予言通り師匠の家に泊まったんだろう。

言ってしまえば、最悪の状況だ。

あの子供は近所の子で、今日の夕方まで預かってほしいと頼まれたのだ。
第一、義勇という男がいながら、実弥は他の女性と子を成すなど考えたことがなかった。





義勇の対処に頭を悩ませているところに、ひとつふたつみっつと扉を叩く音がした。











我妻善逸
あの、お宅の柱が住み着きに来たんですけど





























我妻善逸
……は、じゃあ

不死川実弥
冨岡の勘違い、だな



我妻善逸
うそでしょ、あの人、本当に大人なの?




我妻善逸
うわー、言葉が出ないわ




隣の金髪野郎は両手を顔の前で合わせ重心をかけている。

一時、考えるような仕草を見せたがすぐに元通りに戻った。


我妻善逸
え、じゃあ、誤解は…

不死川実弥
解いてねェよ

塵を見るような目で金髪はこちらを覗いてきた。

不死川実弥
一辺泡吹きたいようだな

我妻善逸
いやお前がな??



我妻善逸
早いとこ誤解解いてもどしてよ

我妻善逸
禰豆子ちゃんが水柱にベッタリで見てて吐き気が止まらないんだからさ〜



我妻善逸
早いとこ引き取りに来てよね









金髪野郎の原動力は竈門の妹から来ているらしい。


















不死川実弥
……はぁ、








不死川実弥
はああああああああ
















不死川実弥
…………行くか


実弥の原動力は義勇から来ていた。



































こいつが済みません、と言う時に渡す菓子と、羽織と……こいつはいいか、

冨岡の師匠が住む山は割と遠い。
体力は現役と比べて少し衰えた程度で、ぶっ通しで歩いて倒れるヤツ程ヤワではない。

早めに着きたいものだ。













































我妻善逸
……あ、来た






我妻善逸
早いですね不死川さん
我妻善逸
俺なんかさっき着きましたよ



不死川実弥
オメェが遅えだけだろ



我妻善逸
本当に最悪上司


不死川実弥
その上司に対して随分な物言いが出来るようになった様だなァ






直後、目の端で動く何かが見えた





不死川実弥
待て


冨岡義勇
……ぅ






咄嗟に腕を掴んでしまった。

冨岡義勇
帰らない


不死川実弥
はぁ?なんで

冨岡義勇
………歩きたくない







不死川実弥
……じゃあ、担いでやる



冨岡義勇
……ぇ、ちょ











我妻善逸
……茂みの中から男を担いだ男が出てきたんだけど
我妻善逸
普通に不審者
我妻善逸
警察呼ぶよ?





不死川実弥
警察と俺どっちが強えかな



我妻善逸
ひっ……!!!








金髪は我先にと山を登っていった。






































不死川実弥
で、何


不死川実弥
聞きたいことあんじゃねぇの







冨岡義勇
……あの子供は




不死川実弥
近所の野郎だよ、預かって欲しいって頼まれたんだ



冨岡義勇
じゃあ、俺の……


不死川実弥
早とちりだな




不死川実弥
んだよ、嫉妬か?
不死川実弥
俺が他の女と子を成すとでも思ったか?

不死川実弥
お前がいんのに?




冨岡義勇
……俺は子を成せない



不死川実弥
お前がいいって言ってんの


不死川実弥
分かんねぇ?












冨岡義勇
……分かった、だから、

























冨岡義勇
……ちょっと、涼んでくる














嫉妬、嫉妬か

冨岡義勇
…………




男なのに、そんな女々しいことする訳ないだろ
 


夕日に照らされた男の頬は紅に染まっていた















喧嘩編終わりです!多分!!
いやぁー、長かった。
そして楽しかった、弄りがいがあるんで
商業bl読む方は分かると思うんですけど
これ書いてる時なかあいが頭ん中にうかんできましたね。
義勇のどこに楪要素があるのか不思議でならないです
   そして次回、義勇はぴばですね
はぴば書くにあたって実弥のはぴばを見直してたんですけど
プレゼントで何渡すでしょーか!!のアンケートで
見事なくらいに自転車ゼロでビビりました
予想を上回る女。笑

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