第6話

開口一番
815
2023/01/29 12:00 更新



あなた
ッ!



閉じたはずの重い瞼が勢いよく開いた。


一瞬病院だと思ったけど、よく見ると其処は社員寮の天井だった。



あなた
夢...?


夢にしちゃ、随分リアルだったな...


あなた
...アハハハ

あなた

唇を思い切り噛み締めた。


片方の手で胸元を思い切り握りしめた。



目から何か、熱いものがこみ上げて来て、そっとシーツにポタポタと音を立てながら落ちていった。







あなた
今何時...


携帯で時間を確認しようと手を伸ばすと



プルルルルルルプルルルルルル


まるで急かす様に電話が鳴った。





開いてみると



「国木田さん」



と書かれていた。








あなた
『はい、もしもし...』
国木田独歩
『お前今迄何処で遊び呆けていたッ!!?!』

電話に出るや否や開口一番に飛んできたのは


怒っていて、そして少し心配する様な声だった。




あなた
えっと...



不思議に思った僕は耳元から携帯を離し画面の左端を覗くと


其処には僕が出勤した最後の日から4日後の日付が記されていた。





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