第6話

開口一番
818
2023/01/29 12:00 更新



あなた
ッ!



閉じたはずの重い瞼が勢いよく開いた。


一瞬病院だと思ったけど、よく見ると其処は社員寮の天井だった。



あなた
夢...?


夢にしちゃ、随分リアルだったな...


あなた
...アハハハ

あなた
ッ

唇を思い切り噛み締めた。


片方の手で胸元を思い切り握りしめた。



目から何か、熱いものがこみ上げて来て、そっとシーツにポタポタと音を立てながら落ちていった。







あなた
今何時...


携帯で時間を確認しようと手を伸ばすと



プルルルルルルプルルルルルル


まるで急かす様に電話が鳴った。





開いてみると



「国木田さん」



と書かれていた。








あなた
『はい、もしもし...』
国木田独歩
『お前今迄何処で遊び呆けていたッ!!?!』

電話に出るや否や開口一番に飛んできたのは


怒っていて、そして少し心配する様な声だった。




あなた
えっと...



不思議に思った僕は耳元から携帯を離し画面の左端を覗くと


其処には僕が出勤した最後の日から4日後の日付が記されていた。





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