第11話

十話:五条さんと酷似した先輩
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2025/03/02 02:44 更新
釘崎野薔薇
〜〜!
禪院真希
〜〜、〜〜〜。
伏黒恵
......ーーー。
あなた
ん...?
狗巻棘
昆布!明太子!
及川徹【特級過呪怨霊】
なんか集まってるね?
あなた
なんだろ。



そう言うと、狗巻先輩は俺の右腕を強く引っ張って、先輩達が居る方向へ連れて行った。



すると、すぐにその人に目を奪われた。



華奢な体つきに、日光で反射する雪のような白髪はくはつ、白く長いまつ毛。


極めつけは、サングラスから見える、中に水晶のように輝く白のハイライトが入った、水色の瞳。


あなた
...綺麗、だな。
及川徹【特級過呪怨霊】
...ん?あの子既視感が...。
狗巻棘
しゃけ!ツナマヨ!
???
棘〜!お久〜!



その女性は、髪を靡かせながら俺らの元に近づいてくる。



何か吸い寄せられるようなオーラを纏う彼女は、狗巻先輩の肩に両手を置いて、世間話を始めた。




???
...ん?この子は?
狗巻棘
ツナマヨ。
???
ふーん、新入生。




彼女は、付けていたサングラスを外して、俺の顔をまじまじと見てきた。



そして満足したのか、彼女はサングラスをかけ直し、胸を張って笑顔を見せた。










五条 薫(かおる)
私、五条かおる!高専の二年生!まっ、つまり君の先輩☆最強だぞ〜!
あなた
......。
あなた
よろしくっす!




もう...個性が強い人達がいることに慣れてしまった。



だから俺は、何も考えずにただ、挨拶することを選んだ。



それが功を期したのか、先輩は俺を気に入ったと言った。







あなた
あの...ちなみに、五条さんのご親戚だったりしますか?
五条 薫(かおる)
妹!だからほら、私も美人でしょ?
あなた
ええ、とても。
五条 薫(かおる)
君ぃ〜!!めっちゃいい子じゃん!!恵に同じこと言った時は、めっちゃ嫌な顔されたよ?
あなた
はは...(笑)



苦笑いをすると、ふとある問題を思いついた。


あなた
あの、何て呼べばいいですか?
五条 薫(かおる)
ん?あ〜薫って下の名前で呼んで。
あなた
薫先輩!
五条 薫(かおる)
グハッこの子の破壊力やばい!!
伏黒恵
...。




俺らの会話を、俺ら二人を除く高専生徒は渋い顔をして見ていた。



俺は隣でずっとブツブツ言っている兄貴を無視して、伏黒に話しかけようとした。





及川徹【特級過呪怨霊】
あ〜!!!!!!
あなた
うわ、何だよ兄貴...。
及川徹【特級過呪怨霊】
君、数日前にナンパした人!
及川徹【特級過呪怨霊】
ほら、あなた!俺が事故った日に話してた、俺が振られた人!
あなた
...あ!!!!!
あなた
薫先輩だったのかよ?!
及川徹【特級過呪怨霊】
いや〜めっちゃ美人だったからさ〜。





ヘラヘラ笑っていることが、声色で分かった。


この状況を、薫先輩は怪訝な顔で見ていた。




五条 薫(かおる)
呪霊?ウケんね。
及川徹【特級過呪怨霊】
君、宮城で俺にナンパされたの覚えてない?
五条 薫(かおる)
ん〜顔が見えないし、私ナンパされすぎて記憶が...。
釘崎野薔薇
これが六眼持ちの余裕か...。




俺はこのカオスな現場を見ながら、真希先輩にお茶を渡した。




五条 薫(かおる)
あー!!結構イケメンだった人だ!
及川徹【特級過呪怨霊】
あ、それそれ!
あなた
今のは、自分をイケメンだと思っている発言だな。自己陶酔型。
及川徹【特級過呪怨霊】
うるさいなぁ!
五条 薫(かおる)
あの日は任務で宮城に行ってたの!
五条 薫(かおる)
今は兵庫の高校に護衛任務行ってるんだ〜。
あなた
そうなんですね。だから校内で見かけることが無かったんですか。
五条 薫(かおる)
そだべ!
あなた
それ、関西弁じゃないですよ〜。俺の地元っす。
五条 薫(かおる)
へ〜君の地元は方言使うのか〜。
五条 薫(かおる)
......。
あなた
………。



























五条 薫(かおる)
...君、誰?
禪院真希
今更かよ!





ということで、一時的に高専に帰ってきた薫先輩に名前を教えて、その日は先輩達と五条さん達も含めて、鍋パーティーをした。




...久しぶりに、大きな声で笑った気がして、楽しかった。




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