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第3話

自分のためのバレー
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2023/12/11 12:30
(なまえ)
あなた
はぁー疲れたー!
深月蝶
深月蝶
やっぱり強豪校って感じだね
(なまえ)
あなた
だね〜
支倉依茉
支倉依茉
おつかれ〜
柏木由奈
柏木由奈
お疲れ様
この練習に最初からついていけてたんじゃない?
(なまえ)
あなた
いやいやまだまだですよ
私は3年間の空白がありますから
深月蝶
深月蝶
私もです
柏木由奈
柏木由奈
空白があった割には全然できてたと思うけどなー
今年の1年はすごく期待できる!
ほんとに優しいな、この先輩。

小動物みたい。(何回も言うけど、)
糸瀬叶
糸瀬叶
いやいや、まだまだでしょ
あれくらいで息が切れるようじゃ、ここではやっていけないわ
また?
柏木由奈
柏木由奈
こら、叶!
糸瀬叶
糸瀬叶
由奈、こんなことで辞めるやつに全国なん無理よ
言ってることはわかる。

けど、言い方ってもんが。
糸瀬叶
糸瀬叶
バレー部に入りたくて入ったくせに辞めるなんてそこまでの気持ちだったってことでしょ?
(なまえ)
あなた
先輩は言い方ってものを知らないんですか?
深月蝶
深月蝶
ちょ、
糸瀬叶
糸瀬叶
なに?なにか文句でもあるわけ?
(なまえ)
あなた
文句って言うか、自分の理想を相手に押し付けてるようにしか見えないです、正直言って
糸瀬叶
糸瀬叶
は?
(なまえ)
あなた
そんなんで人が、後輩が着いてくると思いますか?
私はもちろんバレー選手になりたいから着いて行くけどさー
糸瀬叶
糸瀬叶
あんたさーなんでバレー部に入ったんだっけ?
(なまえ)
あなた
私はただバレー選手になって、バレー選手と結婚したいからです
みんなは驚いた顔をしていた。
糸瀬叶
糸瀬叶
へぇーなるほどね〜
どうりでねー
自分のためにバレーしなよ!!
急に怒鳴られ体がビクッとなった。

私は何も言えなかった。

全国を目指しているみんなと私の目標に差があると思ったから。
(なまえ)
あなた
私は小学校の頃入ってたバレーチームで初めて全国4位を手にしました。
監督や親からは奇跡のチームって言われました。
最初で最後のチームだって。
深月蝶
深月蝶
全国で4位って...まさか
(なまえ)
あなた
中学になってバレーポールをする意味が分からなくなって高校はバレー部のないところに行きました。
でも、この前のワールドカップ予選見て、あの時の楽しさや感動とか色々思い出したんです
それで、バレーしようって決めたんです
柏木由奈
柏木由奈
いい思い出だね
支倉依茉
支倉依茉
ホントにね。
叶、目標が違っても目指すものは同じなんじゃない?
柏木由奈
柏木由奈
あと、その頃の全国で4位って言ったら月島小学校じゃない?
その時のレシーバーでしょ?
支倉依茉
支倉依茉
うぇ!?めちゃくちゃ有名人じゃん
(なまえ)
あなた
あはは...そんな所です

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