第93話

42話 満月と宵月②
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2024/05/31 15:11 更新


葉達はコミューンの中を走っていると



一際暗い所へと辿り着いた
麻倉葉
麻倉葉
..............ここか
ハオ
ハオ
嗚呼............"怨念の地"
道蓮
道蓮
ここに奴がもう1人............か
ホロホロ
ホロホロ
さっき居た所とは空気が違ぇな
アイアンメイデン・ジャンヌ
アイアンメイデン・ジャンヌ
それほど.........彼女は大きなモノを抱え込んでいたということですか...........
アイアンメイデン・ジャンヌ
アイアンメイデン・ジャンヌ
思えば私達は.............彼女の正義というものを考えずに行動していたのかもしれません
リゼルグ・ダイゼル
リゼルグ・ダイゼル
彼女の正義..........ですか?
マルコ・ラッソ
マルコ・ラッソ
かつてのラキストが言っていた............


























ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
"正義は勝つ"?よもや本気で言っているのではあるまいな?
マルコ・ラッソ
マルコ・ラッソ
見ての通り、私は大本気だよ
マルコ・ラッソ
マルコ・ラッソ
何故ならそれが真実の正義だからだ
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
"真実の正義"など存在しない、あるのは悪の正体だけだ
マルコ・ラッソ
マルコ・ラッソ
悪の正体..........?
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
そう、それは"敗者"だ
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
私とて、かつてはお前と同じたった1つの正義を信じ生きてきた..............だがある日を境にそれが間違いであったことを知ってしまったのだ
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
X-LAWS立ち上げ間もない頃、私は神出鬼没の敵の姿を捉えた
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
だが、当然のごとく敗れ何故か生かされた
それは.........彼が求めていたのもまた正義だったからだ
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
私もそこで出会った多くの者達にもまた一つ一つの正義があることを知る...............彼らは皆、世間では悪と呼ばれる存在だった
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
一方的な正義に敗れ、社会から追い出された者たち
すなわち................敗者であったのだ
マルコ・ラッソ
マルコ・ラッソ
例えどんな理由があれども正しく生きる道はある、道を踏み外した者に正義はない
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
それだよ!マルコ!
ラキスト ・ ラッソ
ラキスト ・ ラッソ
そうして正義を振りかざす者が居るからこそ必ず弾かれる者が現れる!弾かれし者は心に闇を抱え、やがて力へと変えてしまう...............それが悪の正体なのだ!






























マルコ・ラッソ
マルコ・ラッソ
正義を振りかざすから弾かれる者も現れる.............恐らく彼女が仲間を作った理由はただの戦力増加だけでなく
アイアンメイデン・ジャンヌ
アイアンメイデン・ジャンヌ
はい...........仲間である彼らがこれ以上危険な目に遭わぬ様にわざと自身の元へ引き寄せて行ったのです
アイアンメイデン・ジャンヌ
アイアンメイデン・ジャンヌ
彼女の.............長年の決意と経験が秘められた瞳が.................仲間の彼らを救ったのだと私は考えています



そんなことを話していると



































さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
そんなところで何をしている


そこには幼少期であろう体の大きさのさきが居た
麻倉葉
麻倉葉
さき!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
その名で私を呼ぶな!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
私の名は地獄少女だ!"さき"などではない!
ハオ
ハオ
君は.........さきだ
誰が何と言おうともそれは変わらない、変わることはない
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
黙れ!黙れ黙れ黙れ!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
お前らなど全員怨霊に呑まれてしまえ!

さきがそう言うとさきの背後から



黒くて気持ちの悪いものが葉達を囲んだ
麻倉葉
麻倉葉
な、なんだこれ!
ハオ
ハオ
怨霊だ、恐らくさきの作り出したモノだ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
お、お前らなど.........呑まれてしまえば良い......


さきはそう呟くと闇の奥へと走って行った
ハオ
ハオ
さき!待つんだ!
王刃
王刃
おいおい、これどうするんよ!
道蓮
道蓮
決まってるだろう、こんなモノ秒で消してやる!
道蓮
道蓮
馬孫!ゴールデンパンチ!


蓮はオーバーソウルした馬孫に




自分の巫力を上乗せすることで具現化された腕から




強力なパンチを打ち出し




怨霊を全部消し去った

道蓮
道蓮
(なんだ......この違和感は.......)
王刃
王刃
蓮、どうしたんよ
道蓮
道蓮
この怨霊...........地上での戦いのモノとは違うようでな
リゼルグ・ダイゼル
リゼルグ・ダイゼル
確かに.................巫力もそれほど強いわけじゃなかったし怨念もそれほどこもってる感じも
麻倉葉
麻倉葉
アイツには..........何かがある









その頃




さきは闇へ闇へと走って行った




そしてたどり着いたのは小さな浮島



あたりは底なしの沼に囲まれていた
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
ここまで来れば.......もう.........
ハオ
ハオ
さき!
麻倉葉
麻倉葉
待つんよ!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
く、来るな!これ以上来たらお前らを............
お前...........らを............


さきの手には小さな剣が握られていた



だがその手は震えていた
麻倉葉
麻倉葉
さき..........
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
ど、どうだ!お、怖気付いたか!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
怖気付いたならばここから早々に立ち去るが良い!


さきの怒鳴る声もやはりどこか震えていた
麻倉葉
麻倉葉
さき........もしかして怖いんか?
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
ふ、ふんっ!怖いものなど私には!
ハオ
ハオ
1人になること
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
なっ.........何を言う!
ハオ
ハオ
"1人になること"。それがさきの怖いことだ
ハオ
ハオ
幼い頃、僕と喧嘩した時に言ってたよね





























麻ノ葉
麻ノ葉
麻葉、さきはどこですか?
麻葉童子
麻葉童子
知らない、さきなんて



それから夜になり



さきは帰ってこなかった
麻ノ葉
麻ノ葉
それにしても遅いですね..........
麻葉童子
麻葉童子
..............僕探してくる!


麻葉はそう言うと1人で家を出て




暗闇と化した森へと入っていった



そこには怪我をして動けなくなった




さきが蹲っていた
麻葉童子
麻葉童子
さき!見つけた!
如月さき(幼少期)
如月さき(幼少期)
麻..........葉..........?
如月さき(幼少期)
如月さき(幼少期)
どうして.............
麻葉童子
麻葉童子
帰ってこないから心配で探しに来た
麻葉童子
麻葉童子
ごめんね、さき
僕が悪かったから一緒に帰r............




その時さきは麻葉に抱きついた
如月さき(幼少期)
如月さき(幼少期)
ごめんなさい........私.......私.........


さきは涙を流しながら麻葉に精一杯の謝罪をした
麻葉童子
麻葉童子
大丈夫だから一緒に帰ろう


麻葉はそう言うとさきをおんぶして歩き出した
如月さき(幼少期)
如月さき(幼少期)
私...........やっぱり1人が怖いです..........
如月さき(幼少期)
如月さき(幼少期)
誰も居なくなるのが.............1人になるのが嫌です...............
麻葉童子
麻葉童子
大丈夫だよ、僕がずっとさきのそばに居る!
如月さき(幼少期)
如月さき(幼少期)
麻葉..............
...........離れないでくださいね
麻葉童子
麻葉童子
もちろん!



































ハオ
ハオ
覚えてるんだろう?
ハオ
ハオ
生まれたままの感情を隠さないでくれ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
な、何を世迷言を!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
お前など怨霊に呑まれて死んでしまえ!


さきはそう叫ぶが



ハオと葉はさきに近づいた



あたりは黒い底なし沼。そのはずなのに



葉とハオはなぜか水の上を歩いていた。
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
なっ..........!なぜ.........なぜ歩ける!
麻倉葉
麻倉葉
ここはさき、お前のコミューンだ
コミューンはグレートスピリッツと同じように全て想いの力1つなんよ
ハオ
ハオ
だから僕らは歩ける、さきも同じさ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
ふ、ふざけるな...........近寄るな!


さきはそう言うとハオと葉に





小さな剣の刃先を向けた




だが握るその手は震えていた
麻倉葉
麻倉葉
...........やっぱり怖いんだな
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
怖いだと........私に怖いものなど!
麻倉葉
麻倉葉
強がんなくても良いんよ


葉がそう言っている間に



2人はさきの居る浮島に足を踏み入れた
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
近寄るな!さもなくば!.......さもなくば!お前達を殺す!


さきはそう言うが葉もハオも表情ひとつ変えずに立っている
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
なぜ.........なぜだ!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
なぜ怖がらない!お前達は私に殺されるかもしれないのだぞ!
麻倉葉
麻倉葉
そんなん当たり前だろ?
ハオ
ハオ
さきは優しい、だから刺さないし殺さない
麻倉葉
麻倉葉
優しいさきには殺せねぇからな


葉はそう言うと剣を握るさきの手首を掴んだ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
は、離せっ!
麻倉葉
麻倉葉
その証拠にほら、お前の手ずっと震えとる
麻倉葉
麻倉葉
人を殺すっつーのは誰にでも迷いが生まれるもんなんよ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
私は決して迷わない!私は人間が大嫌いだ!
麻倉葉
麻倉葉
ハオも嫌いなんか?
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
そんな者、昔の愛人だろう!私はもう人間を愛すことなど決して出来ぬ!愛など私には必要ないものだ!
麻倉葉
麻倉葉
............愛があればどんなもんでも乗り越えられるんよ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
愛.........そんなもの!とっくの昔に!


さきはそう言うと



葉の腕を振り払い葉目掛けて剣を振り下ろす















だが葉は刃先を握り、さきの動きを止めた
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
なにっ.............
麻倉葉
麻倉葉
お前の苦しみはオイラには分からん、けどお前の苦しみも怒りも怨みも全部オイラにも背負わせてくんねぇか?
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
お前にだと...........お前のような人間がそんなもの!
麻倉葉
麻倉葉
なんとかなる
麻倉葉
麻倉葉
さきのためならオイラが何とかしてやる
麻倉葉
麻倉葉
さきの兄ちゃんだからなニコッ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
兄だからなんだと言うのだ!
麻倉葉
麻倉葉
兄ちゃんだから


葉は握っていた剣を沼へと投げた




剣は沼へと沈んでいった
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
ちっ...............
麻倉葉
麻倉葉
帰ろうぜ、仲間んとこに
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
仲間だと............私に仲間など



その時



さきの言葉にキレた者がいた
王刃
王刃
お前いい加減にしろ!!!!
王刃
王刃
仲間が居ねぇ?ふざけんな!!!!お前には居んだろ!お前の帰りを待ってる奴らがよ!!!
王刃
王刃
地獄流しチームの仲間がよぉ!
王刃
王刃
"さき様"って慕ってくれる仲間が!!!
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
私は.........永遠に1人で良い!私は怨みと共に居ることさえ出来れば!私は力があれば良い!強く!強くあれば!それで!!!!

その時



沼の中から黒い手のような怨霊が出てきた





そして






その手はさきの足を掴み沼へ引きずり込んだ
さき~幼少期闇堕ちver.~
さき~幼少期闇堕ちver.~
なっ.........!離せ!離せ!!!!
麻倉葉
麻倉葉
さき!!!






葉は沼へと飛び込もうとしたが蓮に止められてしまった
道蓮
道蓮
葉、飛び込むにはまだ倒さねばならぬ相手が居るようだが?





葉達が振り返るとそこには




大量の怨霊の姿があった
夢玲
夢玲
ったく、コイツらどんだけ狩れば気が済むんだか!
王刃
王刃
居るなら狩るしかねぇだろ!
リゼルグ・ダイゼル
リゼルグ・ダイゼル
沼の中から怨霊が次々に.............
阿弥陀丸
阿弥陀丸
葉殿~~!!!!

その時沼から阿弥陀丸(人魂モード)が





沼から出てきたのだ
麻倉葉
麻倉葉
阿弥陀丸、どうだった
阿弥陀丸
阿弥陀丸
やはりでござる、沼の奥に行けば行くほど怨霊や亡霊が山のように居ったでござる
阿弥陀丸
阿弥陀丸
拙者の力だけではさき殿を引き上げることは不可能でござる、葉殿早いところ救いの手を
王刃
王刃
ったく..........コミューンだけあって想いの力が強すぎる
王刃
王刃
倒しても倒しても底から湧き出て来やがる
梅宮竜之介
梅宮竜之介
おいおい、これてっぺん叩いた方が早いんじゃねぇか?!
ホロホロ
ホロホロ
それが分かったら苦労してねぇよ!
麻倉葉
麻倉葉
いや、分かる
道蓮
道蓮
...........貴様、何か掴んだな
麻倉葉
麻倉葉
怨霊の主は..............






































麻倉葉
麻倉葉
この沼の中だ
王刃
王刃
なら沼ごと消し去っちまえば良いんよ!
麻倉葉
麻倉葉
ダメだ!
麻倉葉
麻倉葉
だってこの下には...........下には........
ハオ
ハオ
............そうだな、沼ごと消し去ってしまえば良い
麻倉葉
麻倉葉
ハオ!そんなことしたら!
ハオ
ハオ
無論、さきを助けたあとだ
ハオ
ハオ
当たり前だろう?だってさきは..........僕の嫁だ
麻倉葉
麻倉葉
...........なら、オイラはさきの兄ちゃんだ
ハオ
ハオ
それは僕もだ、とにかく早いところ引き上げようか
王刃
王刃
ってお前ら!まさかこの中飛び込もうって言うんじゃねぇだろうな!
麻倉葉
麻倉葉
当たり前だ
王刃
王刃
沼の中に主が居るんだったらどんだけ怨霊やら何やら居るのか分かんねぇだろうが!
麻倉葉
麻倉葉
だからお前達はここで待ってて欲しいんよ、さきはオイラとハオが引き上げる
ハオ
ハオ
つまり、主は獲物欲しさに自ら上がってくるということさ
麻倉葉
麻倉葉
上がってきた主を待ってる蓮達で撃つ
これでどうだ
道蓮
道蓮
なるほど、貴様らが囮になるのか
麻倉葉
麻倉葉
囮っつーか、さきをこのままにしておけんからな
ハオ
ハオ
そうとなれば善は急げだ
行くぞ、葉
麻倉葉
麻倉葉
おう、兄ちゃん









ハオがそう言うとハオと葉は沼へと飛び込んだ
































𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
主ンゴ☆
主ンゴ☆
はいっ!更新遅くなってすみません!!!!!色々と今後の展開等を考えていたらこんなに遅くなってしまいました!!!!すみません!!!!!気を取り直して次回は沼へ引きずり込まれたさきを葉とハオは救えるのか!!!そして主を倒せるのか!ハラハラしますね~!次回もお楽しみに~~!!!!!!!
主ンゴ☆
主ンゴ☆
おつシャマ!

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