あなたside
風雅「はぁ?!部屋契約してきたん!」
拓哉「え、どこどこ?」
大西「言ったら絶対来るやんか」
拓哉「別に行かへんし」
『別に人呼べるくらいの家やからええやんww』
大西「しばらくは2人きりを楽しみたいやんか〜!」
『2人きりの時間もあるやん?』
風雅「でもさ、学校は前のままなん?」
拓哉「こっちに来ればええのに」
『流星良くても俺戻る感じやん。てか、嫌やし』
大西「行ってもええけど共学やろ?あなたモテるから絶対嫌」
拓哉「この格好にすれば?男装」
大西「それでも女子からモテる」
『流星もモテると思うな〜。なんかやだねww』
大西「そうやろ?」
風雅「さっきからカップルみたいな会話するなよ」
『え?』
あれ?言ってなかったんやっけ?
大西「俺ら伝えてなかったんやっけ?」
『隠そうとしてたから伝えてなかったんやな』
風雅「なになに?」
拓哉「なんかあるんならちゃんと言ってや!」
大西「俺ら付き合ってるんよ」
風雅「え、」
大西「まぁ、ほぼ俺が強制的にって感じやけどな」
『そんなことないけどな〜ww』
拓哉「いつから.......?」
大西「バイトしだしてすぐくらい?」
拓哉「1ヶ月くらいってこと?」
『そーやな』
風雅「ちょっと外出てくる」
大西「風雅?!」
拓哉「待てっt.......(待って」
『待って。俺が行く』
暑っ.......
今夏やもんな
『あいつどこなん?』
とりあえず、心当たりのある場所から探して行くか
大西side
あなた「待って。俺が行く」
え、行くんや
拓哉「流星くん大丈夫?」
『へ?』
拓哉「だって、あなたは風雅のこと追いかけてったやん。」
拓哉「流星くん泣きそうな顔してるやん」
『大丈夫.......じゃないなww』
拓哉「追いかけへんの?」
『あなたのこと信じてるから。俺は、風雅には負けへんから』
拓哉「なんか、ありがとう。俺らがあなたのことちゃんと大切にできひんかったからこんなにも大切に思ってくれるんは初めてやと思うから」
『お礼なんか言われる筋合いないよ。今はさ、ちゃんとあなたの気持ち確かめたけどさ、最初なんか脅しやから。』
拓哉「それでもええんよ。突き放すことはなかってんやろ?それだけであなたは嬉しかったと思うで」
『そう、やな。』
拓哉「うん。これからもあなたのことよろしくな」
『うん』
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!