風雅side
付き合ってるってなんやねん
は?別れたばっかとちゃうん
俺、チャンスやと思って頑張ろうと思ったんに
『なんでいつもこうなるん.......』
結局いつも俺はあなたのこと突き放してしまってた。
「風雅!」
『え、なんでおるん』
「なんでって、あんたが走って出てくからやん」
『.......
ごめん。あなた』
あなた「なんで謝んの?」
『だって、こんなとこまで1人で来させてもうた』
あなた「懐かしいなここ。」
『え、?』
あなた「昔さ、よう来たやん。拓哉と3人で。まぁ、小学校高学年くらいから来んくなったけど。」
『覚えてるんや』
あなた「そりゃそうやん。色んなことしたし。なんかあなたはどっちが好き?みたいなさww」
『あ〜あったな。』
あなた「楽しかったわ」
今、しかないかもな
『あのさ、困るかもしれへんけど言いたいことがある』
あなた「ん?」
『俺、お前が好きや』
『幼稚園の時からずっと。小学校高学年くらいからどう接したらええか分からんかったし。あなたが男と仲良くしてるん辛くていらん事してもうてたけど。』
あなた「もうちょっと早く言いなよ」
『え?』
あなた「別にさ、風雅のこと好きとは言えへんけど、俺の事突き放さずにずっと仲良くしてたら今頃付き合ってたりしてたかもやん?」
『そう、かもな』
あなた「まぁ、ありがとう。嬉しかったで?」
『うん、こちらこそありがとうな』
あなた「付き合うことは出来ひんけど大切な幼なじみやからこれからもよろしく」
『よろしく』
あなたside
『ただいま』
大西「あなた![抱きつく]」
拓哉「風雅あなたに伝えたん?」
風雅「おん。もう、諦めついたわ」
大西「え、なに?」
『風雅に告られた。』
大西「はぁ?!」
風雅「安心し。俺振られたから」
『そういうことやから。大丈夫だからね?引越し来週だし、服とか自分のもんまとめて寮にも取りに行かな』
拓哉「みんなおるんやないん?」
大西「まぁ、大丈夫なんとちゃう?先生にも伝えるし」
風雅「学校は?」
『今のままでええかな。ちゃんとあそこを卒業しときたいし』
拓哉「俺らはいつでも待ってるで!」
大西「あと1年半やしなんも無い限り卒業できるしな」
『ここからも近いしね』
大西「とりあえず、明日月曜日やし学校で先生に報告して寮によって持って帰れるもん持って帰ってくる?」
風雅「俺らも手伝おか?」
『あ〜どうする?』
拓哉「俺らおった方が1回か2回くらいで終わるんちゃう?」
大西「みんなに変なこと言われるかも分からんし、荷物あったら誰かに送って貰うつもりやしええよ」
風雅「そう。けど、なんかあった時に頼れる奴がおるのだけ忘れんといてな」
『うん!』
拓哉「今日は、もう寝るか」
大西「そーだね。」
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!