あなたside
『なんか申し訳ないな.......』
大西「ね。引越し落ち着くまでバイト減らしてもいいって店長優しすぎん?」
『なんか、新人さんも入ったんやっけ?』
大西「俺ら先輩やん!」
『そうやね〜』
大西「今日はさ、とりあえず服とか自分らの手で持って帰れるもん持って帰る?」
『せやね。あ、』
大西「なに、どしたん?」
『流星とさ、お揃いで買ったネックレス覚えてる?』
大西「水族館のやつ?!確か.......これよな?」
『流星持ち歩いてんの?』
大西「当たり前やん!」
『それさ、大事に引き出ししまったままやったから持って帰らな』
大西「服とかよりそれ1番大事やって」
『大袈裟やってwwでも、まぁ。服と同じくらい大事かもな』
大西「同じくらいってなんやねん」
『また、お揃いでつけよな』
大西「おん!」
「って、言ってる間に着きましたけど。どうします?」
大西「中入るしかないやん」
『久しぶりやな〜』
寮母「あれ?大西くんとあなたの名字くんやないかい?」
『寮母さん!』
大西「お久しぶりです」
寮母「しばらく見てなかったけどどうしたの?」
大西「まぁ。色々とあって俺ら二人暮しすることになったんですよ〜」
寮母「じゃあ、ここは出て行くのかい?」
『そうですね.......』
寮母「悲しくなるね.......。今年の新1年あんた達目当ての子も多くて入居者結構いたんだよ。」
『だから多かったんや』
大西「じゃあ、俺ら荷物取りに来たんで行きますね」
寮母「たまには会いに来てね」
『はーい!』
728号室
『入るで?』
大西「ええで」
ガチャ
藤原「あれ?ww帰ってきたん?」
長尾「やっと謝る気になったん?」
『そういう訳ちゃうから。荷物取りに来ただけやって』
道枝「ふーん。まぁ、ええわ。はよとったら出てけよ」
大西「言われなくても」
大西「じゃあ、俺自分の部屋取り行くから。先終わったら出ててええからね?」
『りょーかい』
ガチャ
西畑「あなた.......」
『大ちゃん.......』
西畑「どうしたん?」
『服とか取りに来ただけ。ここ、今誰が使ってんの?』
西畑「俺と恭平が一緒。みっちーと長尾、丈くんとはっすん。姫坂は1人」
『へ〜』
西畑「あなたはさ、どうするん?荷物取り来たって」
『流星と2人で暮らそうかなって。』
西畑「そ、そうなんや」
『俺さ、流星のこと好きになりたいんや。やから、ごめん。』
西畑「.......そっか。そうやんな。」
西畑「幸せにな」
『うん。あ、俺の引き出しのもんとかは?』
西畑「そこに全部残ってる。恭平さ、あなたがいつ戻ってきてもええようにって自分のモノそこの箱に全部入れてるんよ。服とかも」
『そうなんや.......。恭平は?』
西畑「あいつは補習。はっすんに付き合ってもらってる」
『そう。.......え。』
『うそ。なんでないん』
西畑「なんかないん?」
『ネックレスがない.......』
西畑「どんなやつ?」
『チェーンはゴールドで、シロイルカのちっさい飾りついてるやつ』
西畑「写真は?」
『流星と撮ったやつに確か.......。これ』
西畑「どっかで見た事あるな.......。」
「ふざけんな!」
西畑「え、なに?」
『流星.......?』
俺らが駆けつけるとそこには、姫坂を守ってる丈くん、駿佑、謙杜と
姫坂を睨んでる流星がいた
西畑「何が起こってんの」
藤原「流星が急に姫坂の胸ぐら掴んだんよ」
大西「はぁ?!」
姫坂「掴んだじゃん」
謙杜「流星くんまでそんな人やったん?」
大西「なんで、俺1人が悪いみたいになってんねん!おかしいやろ」
西畑「ちょっと待って。流星が胸ぐら掴んだんはホントなん??」
道枝「ほんとやって」
『お前には聞いてないねん。流星どうなん?』
大西「掴んだけど、、」
姫坂「ほら!自分でも言ってるじゃない」
藤原「謝れよ。なに?お前もこいつみたいに謝らへんの?」
『流星は理由なしにそんなことしいひんよ』
西畑「せや。流星にちゃんと話聞かな」
長尾「お、おう」
『流星なにがあったん?』
大西「さっきさ、持って帰るもん整理して部屋出てきたら姫坂がネックレスつけてて、丈くん立ちに自慢しててん。」
道枝「は?それだけなん」
大西「それがあなたのやつやったから」
西畑「そうや!」
藤原「大吾どしたん?」
西畑「さっきあなたが言ってたネックレスさ、見たことある言うたやん?それさ、あなたらが来る前に姫坂が勝手に部屋に入ってて手に持ってたんよ」
『ってことは、まさか盗んだん?!』
姫坂「ち、違うわよ!てか、あんたのって証拠もないじゃないの」
『この写真見ても?』
藤原「.......姫坂」
姫坂「しょうがないじゃん!」
道枝「まぁ、お互い様やない?あなたも謝らんし」
長尾「そや。てか姫坂が返せばあなたはええやろ?」
西畑「姫坂ちゃんと謝りや」
大西「そうや!」
『お前らほんとに最t.......(最低やな』
西畑「はっすん!?」
大橋「謝らんあなたも最低やけどさ、さすがに盗むんはちゃうと思うで?」
藤原「お前はあなたの味方なん?」
大橋「いや。別にちゃうけど」
高橋「この際さ、もう味方とかそういうのやめたらええやん」
道枝「俺は、姫坂の味方やから。あなたには呆れてるし」
『もうええよ。もう関わるつもりないし。流星行こ』
大西「あ、うん」
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。