あなたside
『流星ありがと』
大西「え?」
『ネックレスのこと』
大西「あ〜。あれほぼ俺なんもしとらんやんww」
『流星がさ、気づかんかったら取り返せてなかった』
大西「姫坂、相当やばいよな」
『そうやな.......。』
大西「てかさ、大橋くんのあれ何?意味わからんのやけど」
『俺も全然分からん、何考えてるんやろ』
大西「もう考えんのやめた!」
『もう関わらへんようにしよ!』
この日から俺たちは、あの7人と関わることはほぼなかった。
卒業の日
大西「俺らも卒業か〜」
『ほんまやな.......』
大西「ねぇー!式の前から泣きそうにならんといて?」
『だってさ、これ終わったら東京に受かってるか見に行ってさ。その後家探してってもう大阪には居られへんのやで?』
大西「寂しくなるな.......」
『ちゃんと会いに来るから』
大西「..............うん」
『心配せんといて!風雅たちもおるわけなんやし』
大西「そうよな!それに.......」
『それに?』
大西「ううん。それに、電話とかすれば声聞けるんやし!」
『うん!式始まるよ』
『流星泣きすぎ!もう〜』
大西「だってー!」
風雅「よっ!」
『風雅、拓哉』
拓哉「卒業おめでとう。まぁ、俺らも2日後卒業するんやけど」
風雅「ちょ、流星くん泣きすぎやって」
大西「お前ら卒業したらすぐ3人で東京行くやんか!」
『1回戻ってくるで?』
大西「その後は?」
風雅「ずっと東京ww」
拓哉「流星くんはさ大学どうしたん?」
大西「とりあえず、大学には行くけどやりたいこととかないからやりたいこと見つからなかったら店長が正式にカフェで働いてもええよって言ってくれててん」
『大学の間の4年間はどうするん?』
大西「バイトとして働かしてもらうつもりやで」
拓哉「大阪最後の日にカフェ行こうかな」
風雅「あなたはバイト辞めたん?」
『とりあえず最後の日まではやるつもりー』
大西「なぁ!店長に話してさお別れ会&卒業パーティー出来ひんかな?」
拓哉「いいやん!」
『この後バイトだし提案してみよか!』
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。