目を覚ますと隣にいわふかが居た
あなた「……ふっか、」
深澤「あ、起きた?」
あなた「照、ごめん…」
岩本「いや。それより大丈夫?」
あなた「ほんとにごめん、」
練習しなきゃ…
みんなと同じ所まで覚えなきゃ…
あなた「やろ?練習」
岩本「いや、終わったから」
あなた「どこまでやったの?」
岩本「あなたが倒れてからやってない」
嘘ついてる…
あなた「照、ホントのこと言って、」
岩本「…Bまで」
あなた「分かった。」
まだだるさと頭痛は残ってるけど、とりあえずBまでは覚えないと
無理やり体を起こす
深澤「あなた」
あなた「今から覚えたいから教えて」
深澤「おい、あなた」
あなた「照、教えてくれるよね?」
深澤「あなた!」
ふっかの声に黙る
あなた「…なに、」
深澤「薬飲んで寝とけ」
あなた「遅れる訳には行かないの」
深澤「気持ちもわかるけど、また倒れられても困るから。これ以上、心配させんな」
あなた「でも…!」
深澤「貧血持ちなんだったら尚更。」
あなた「だからっ!」
深澤「なあ、お願いだから…」
今まで見たことの無いふっかの顔
あなた「……無理しないから、やらせてよ」
どうしても折れることが出来ない私
深澤「今日は、辞めよう?明日、ゆっくり教えてもらいなよ」
あなた「……分かった」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!