第6話

第五話
366
2023/07/26 06:43
霊夢
っくそっ!!紫霊のところに行きたいのにッ!
紫霊が倒れた…あの黒幕が触れただけで…
まさか、洗脳された…?

と、脳裏に最悪なシチュエーションばかり浮かぶ。
フラン?
ぜーったい行かせないもんねー!!
??
あ、フランドールちゃーん!僕は紫霊君と先に帰ってるから合図したら戻ってきてねー!
フラン?
了解しました
??
よし!じゃあ巫女ちゃん、また、生きてたら“戦場”で♪
と、そう言って紫霊を抱き抱えて森の奥へと入っていった。
霊夢
クソッフランお願いだから退いて!!!
フラン?
やだね!退いたら追いかけるでしょ?
フラン?
てかそんなによそ見して大丈夫?死んじゃうよ?

フラン?
禁忌 スターボウブレイク!!
ヒュッ、ズドドドーン!!
霊夢
んなっ?!弾幕の数が多いっ?!
フラン?
はーい隙ありっ!
フラン?
禁忌 レーヴァテイン!!
霊夢
ッ夢符 二重結界っ!

















フラン?
それ、フランには通じないから。
ザシュッッッ
そう言われて脇腹を斬られた。

___何もかも見透かしたように

霊夢
はッ……?…がふっ…ッ
霊夢
(なん…で?スペル唱えたのに…斬られ…)
何が起こったかも分からず、斬られた反動で力が抜け、地にへたり込んだ。
フラン?
いやー、いい眺め〜…
そう言って、嘲笑うかのように見下してきた。
霊夢
アンタ…っ…いつの間に趣味悪くなったのかしら…?…ヒューッ…
フラン?
うーん?もしかしてなんかの臓器斬っちゃった?だいじょぶ?
とめどなく溢れる真っ赤な血を興味深そうに眺めながらそう言ってきた。
霊夢
はっ、…アンタが斬ったのによく言うわよ……フーッ…
フラン?
まぁ確かに♪けど別にそのまま死んでくれた方が都合が良い………

??
(フランドールちゃん、僕らはアジトに着いたよ!区切りがついたら戻ってきてねー!)
フラン?
(はい。丁度終わりましたので戻ります)


と、テレパシーに応じて、再度霊夢に向き直る
フラン?
…さーて、撤退しますかね!なんか気配も近付いてきてるし〜♪
フラン?
じゃーね霊夢!生きてたらまた会おう♪
そう言って黒幕と紫霊が消えていった森へと姿を消した。

霊夢
………ハーッ…ヒューッ…紫霊が連れ去られた……
霊夢
(…しかもこれ……血が止まらないじゃない…)
霊夢
視界が…揺れ____

ドサッ
博麗ッ___はく______
意識が落ちる前にそう、聴こえたような気がした。
時は戻り、霊夢と紫霊が出かけた数分後
紅葉
…何する?
キラ
うーん、……腕相撲とか?((
ルビー
はっ倒すぞ
キラ
誠に申し訳ございませんでしたーっ!!
ザキ
はぁ、… このバカの事は置いといて俺らも動くぞ
…そうね。取り敢えず行動組と待機組に分けましょうか
隠岐奈
待機組…は、そうだな……、紫、ルビー、紅葉、咲夜の4人。その他は行動組で
ふーん…別に考えがある事なら異論は無いわ。
隠岐奈
で、行動組は二つに分けて地霊殿と守矢神社へ調査しに行く。いいな?
キラ
おう!
隠岐奈
よし、詳細は移動しながら話そう。時間がないのでな。
私らは霊夢と紫霊の帰還を待つのと、これからの作戦を立てるって事でいいのかしら?
隠岐奈
あぁ。出来ることをしててくれ。そっちはよろしく頼む
頼もしい方たちもいるもの、任せなさいな♪
隠岐奈
では、行ってくる












…………なーんか…胸騒ぎがするのよね〜……

と、出ていく隠岐奈たちの背中を見つめながら、そんな事を思っていた。

咲夜
さて、どう致しましょうか?
取り敢えず、消えた人たちの共通してる所を見つけましょう…
紅葉
え、けど僕たち分かんない…
それは___
ルビー
……?!…おい、紫霊の気配が消えたんだが……
!………そうね、確かに博麗神社にある気配が4つから2つになってる…
1つは霊夢のものだけどもう一つは……フラン……?…いや、でも消えた筈じゃぁ……
咲夜
取り敢えず、紫霊の気配が消えた事には変わりありませんし、
状況確認も含めて私たちも博麗神社へ行きません?
…あー、成る程。隠岐奈はこのために私を残らせたのね〜…。
そうね。移動は任せなさい、さぁ、スキマに入って



そして、移動した先で目に入ったのは
ボロボロになった境内で、脇腹を赤く染めて倒れていた霊夢の姿だけだった。
《 To be continued 》

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