絶望しかないんだ。
大切な人の、大切なものを守れなかった。壊してしまった。
もし国見の目が覚めたら、どんな顔をすればいい?
笑う?泣く?怒る?無表情?
俺は、どんな顔で国見を見たらいい?
悲しみの先の、絶望の、さらにその先。
そこに、俺はいるんだ。
もう、誰の目も見たくない。会いたくない。
俺といたら、大切なものを奪ってしまうから。
あの日からずっと、俺は外に出ていない。まともに生活できていない。
月島も、及川さんも、赤葦さんも、俺のことを心配していた。
でも俺は、これでいい。
誰とも会わず、このまま生きていれば。
もう、誰のものも奪いたくない。
ピロンッ
どうして、孤爪さんたちは俺に気遣うんだ?
俺が行こうと、何も変わらないのに。
俺はスマホを持って、どこかに向かった。
昔、国見と金田一と来た海。
初めて横浜に来て、初めて3人でみた海。
……思い出が、溢れてくる。
崖の下の浜で、3人で夕方まで遊んだ。
その時は他に人もたくさんいた。賑やかで、すごく楽しかった。
その時の景色を、今、この崖の上から眺められたらどうだろう。
俺は、どういう気持ちになるんだろうか。
今、あと3歩先に進んだら、俺は……
いや、やめておこう。
まだ死ぬ場ではないはずだ。まだ、俺は……
後ろから知らない奴の声が聞こえた。
うるさい、話しかけてくるな。
まずい、スマホしか持ってきていない。逃げようにも、3歩後ろは崖。回り込むことができるほどの広さでもない。
…………いや、好都合か。
いっそ、ここで死ねたら、俺は……
また、国見に逢えるのか?
男は俺のほうへ突っ込んでくる。
それでいい。そのまま突き落としてくれれば。
まだ、死ねない?
やっぱり嫌だ。
どういう顔をすればいいかわからなくても、国見の、元気な姿をこの目でもう一度見たい。
また一緒に、依頼をこなしたい。
そう思った時には、もう遅かった。
気づけば、男は誰かに気絶させられていた。
男を気絶させたのは、寝ているはずの国見だった。
いつもの姿で、いつもの声で。
国見は泣きながら、俺に抱き着いてきた。
怖かった。
男がすぐそこに迫った瞬間、走馬灯のように記憶が流れ込んできて。
楽しかったこと、嬉しかったこと。
全部、あの一瞬で思い出して。
死にたくないと、そう思った。
そして、気が付けば男は倒れていた。
目の前には、泣いている国見がいた。
いやあ、無事国見ちゃん起きましたね。
十月なったので言うんですけど、この小説の最初の方とか、今と書き方が違うんですよね。
誤字脱字の修正も含めて、約一週間かけてそこら辺を修正しようと思ってるんです。下手したら一日で終わるんですが。
てことで、やるかやらないかのアンケートを取ろうと思います。自分的にはやったほうが見栄え良いと思います((
アンケート
誤字脱字の修正や書き方の統一やる?
やる
52%
やらない
48%
投票数: 117票
本当は活動報告の方でやろうと思ったんですが、見てくれる人少ないので……













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!