第2話

序章 弐. 「兄の存在」
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2026/04/04 15:46 更新



































小さい頃の事。






私は度々家でセルロイド製の人形に話し掛けて居たが、其の仲のとある日の事だった。






あなた
私は一人でもぜんぜんへいきなの
あなた
仲間はずれなんかきにしないもん




私はそう人形を動かしながら話す。






すると、お兄ちゃんに話し掛けられた。






???
あなたの下の名前、友人と何か在ったのですか
???
遊びに出掛けた筈では?




あなた
おとこのこと一緒にあそぶこはおままごとに入れてあーげない、だって…




???
成程…




私がお兄ちゃんに言って欲しかった言葉を本人は云って呉れず何かを考え込む仕草をしたので、私はむっとしてお兄ちゃんの方を向いた。






あなた
…ねぇお兄ちゃん、かわりに一緒にあそんでくれる?





お兄ちゃんは少し困った様に微笑んで、小さく溜め息をつき、私の頭を撫でた。






???
…仕方無いですね




あなた
やったぁ!


































…矢っ張り、小さい頃からお兄ちゃんはずっと変わらず私の事を気に掛けて呉れてたんだな…






私は家の外の縁側に座り、昔の思い出を思い返しながら感傷に浸って、少し笑みを零した。






???
あなたの下の名前





すると、お兄ちゃんは少し遠くから私を呼んだ。






あなた
お兄ちゃん






お兄ちゃんは私の方に近付きながら、私の様子を見て不思議そうな顔をした。






???
…何か在りましたか、少し嬉しそうですね




あなた
ううん、お兄ちゃんは昔からずーっと私のお兄ちゃんだったんだなって
あなた
…でも今嬉しい訳じゃ無いよ、お兄ちゃんが居なくなっちゃうんだし





お兄ちゃんは、今日家を発つ。






やりたい事が突然出来たと云う理由からだった。






私が納得出来なくて更に理由を聞くと、「あなたの下の名前を幸せにする為でも在る」と答えた。






正直理解出来無かったが、其れが私のお兄ちゃんだった。





あなた
…ねぇ、本当に今日じゃなきゃ駄目なの?
あなた
明後日…否、せめて明日にでも…




???
…今日発つと両親にも伝えて仕舞いましたし、仕方在りません
???
其れに、以前云ったでしょう?
???
此れはあなたの下の名前を幸せにする為に必要な事なのですから




あなた
…そう、なんだ…







私達は少し黙り込んだ。






???
…あなたの下の名前、ぼくは____




あなた
…っ




お兄ちゃんの言葉に被せる様に、私は突然立ち上がった。







そして学生服のスカートのポケットから、小さな鈴をちりん、と鳴らしながら取り出す。






あなた
…此れ、お兄ちゃんに







私は鈴をお兄ちゃんの服に付けた。







???
…有難う、綺麗ですね
???
ぼくには少し馴染みが無いですから




あなた
そうだね、だから其れは御守代わり
あなた
大切に、してね
…フェージャお兄ちゃん




フョードル・ドストエフスキー
ええ、勿論です
フョードル・ドストエフスキー
…では、行って来ますね



あなた
うん、行ってらっしゃい
あなた
偶には帰って来てね






私が寂しそうな顔をして居たからか、お兄ちゃんは私を優しく抱き締めた。






人一倍冷たく白い肌も、細い体ももう感じられなく成ると思うと本当に哀しく成った。






…此れから、「あの家」で私一人だけで如何生きて行けば良いのか、そしてお兄ちゃんが何をする心算なのか。






此時の私…「自分の選択肢さえも見ようとして居ない私」には、何も分からなかった。





































       『Silent hill BSD.』
      ▶START




























































☑Profile


名前→フョードル・ドストエフスキー




・年齢不詳の私のお兄ちゃん。血が繋がって居ない義兄。




・私は覚えて居ないが、小さい頃に両親と出掛けていた際に道端に倒れ込んで居るお兄ちゃんを助けよう、と駄々を捏ねたらしい。其処から家族として過ごす事に成った。





・父はお兄ちゃんが本当は外国人で在る事を知ると、途端に辛く当たる様に成った。本人は気にしておらず、寧ろ私をよく庇ってお兄ちゃん特有の無言の圧で怖がらせて居た。私は其んなお兄ちゃんが好きだった。






































主
最後に一つだけ追加の注意事項です!!
主
此方は不定期投稿に成るので、突然連続投稿したり、逆に一ヶ月以上更新しない場合も在ります
主
把握お願いします🙇
主
其れでは壱話目をお楽しみ下さい































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