これは僕の…ドズルの昔の記憶だ
小学校での僕への評価は「優等生」
その一言に尽きる
でも僕の代は女の子が生まれなかった
だから他の人と結婚させるとか言ってた気がする…
そんなこともあり僕とぼんさんは昔からずっと仲良しだった
ずっと続くと思ってたのにね
異変は突然現れる
これを説明するには僕の将来について語らないとね…
でもあのときの僕も勉強よりも大切なものはあると思ってた
それが友だち…ぼんさん
でも次第にぼんさんが暗い表情をするようになった
そして僕はなんとなく察した
僕が「優等生」「優等生」って言われてるせいだなって
なんとなく…そんな気がした
昔は…ね
今になって考えてみるとそんなことじゃない
昔は嫉妬かな?とか思ってたけどそんなんじゃない
そんなのじゃなかった
でもそれは多分ぼんさんが教えてくれるでしょ…
まぁ…こんな事があったから優等生って言葉が少しトラウマなのかも…
あと期待って言葉も
代々医者をやってるって言ったでしょ?
それで僕も医者になるだろうって思われてて…
最初はいいなって思ったよ…最初はね
学校に行ってる途中で気がついた
期待されてるのは「僕」ではなく
「医者をやる僕」なんだって
医者という職業がなければ僕は期待されてなかった
…僕の本質ではなく職業だけで期待されてた
それに気がついたときは悲しいような悔しいような気持ちだった
誰も僕の本質では見てくれない
評価してくれない…ってね
ずっとこんな気持を抱えて生活するんだなって思ってた
でも違った
あの子が
名前も知らない同い年の子が救ってくれたから
その子は僕の本質を見て期待してくれた
医者をするからすごいではなく
医者をやるために努力してるのがすごい…って
努力が報われた気がした
恩返しがしたかった
でもあれよあれよとしてる間にあの子は学校に来なくなった
いじめられてたらしい
僕の命の恩人とも言える人を傷つけた人が許せなかった
そこからは大切な人を守れるように医者の道はやめ
国立魔法学校に入学することにした
アンケート
性別は何でしょうか?
男性
14%
女性
32%
どちらでもない
12%
わたあめ(?)
28%
怪物(?)
14%
投票数: 376票
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。