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第5話

【 第1夜:箱詰めとその経緯〜前編〜 】
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2022/09/06 07:55
あなたside
拝啓、姉様。
私は今、大変なことになっています。
                                                           〜さかのぼること数十分前〜
姫
暇…
(なまえ)
あなた
いやいや、『暇…』じゃないですよ。
当たり前でしょう人質なんですからね?
て言うか、いつも通り眠っていれば良いのでは?
姫
私だって眠れるものなら眠りたいよ。
姫
でも…
ガヤガヤ…
姫
周りが…うるさすぎる…!!
(なまえ)
あなた
あー…
(なまえ)
あなた
まあ、牢屋ここって廊下に面してるし、我慢してもらうしかないですよ。
姫
むぅ…
姫が不服そうにぷっと頬を膨らませる
姫
あっ!!
(なまえ)
あなた
わっ!!
姫がいきなり大声を出したので、驚いて声が出る
(なまえ)
あなた
な、なんですか姫!!
驚かさないでください!!
姫
(ノ≧ڡ≦)☆
(なまえ)
あなた
(ノ≧ڡ≦)☆じゃなくて!!
姫
いやー、ごめんごめん
姫
実はねぇ、最近ねぇ、〝いいもの〟を手に入れてしまったたのだよ
〝いいもの〟…?
〝いいもの〟って…なんだ?
(なまえ)
あなた
な、なんですか?
〝いいもの〟って
またレアアイテムとか、貴重ななにかを盗んで来たのでは…
姫
ふっふっふー
姫がドヤ!!とでも言うように胸を反らせる
姫
知りたい?
知りたい?
(なまえ)
あなた
は、はい
姫
じゃあ、特別に見せてあげよう!!

ゴソゴソ…

姫がベッドの下をまさぐる
姫
テッテレーン!!
魔〜導〜書〜ま〜ど〜う〜しょ〜!!
姫が大きな魔導書を掲げる
(なまえ)
あなた
随分と古そうな魔導書ですね…どんなことが書かれているのですか?
???
何でも書かれているですよ!!
綺麗なお嬢さん!!
幼い少年のような声がする
(なまえ)
あなた
…?
姫、なにか言いました?
姫
んーん
私喋ってないよ
???
僕です!!
この魔導書です!!
(なまえ)
あなた
…え?
姫が魔導書を開く、
???
じゃーん!!
と、中から少年?が出てきた
アラージフ
アラージフ
はじめまして、綺麗なお嬢さん!!
僕はアラージフです!!
共に魔族を滅ぼすのです!!
じ、情報が多いな…
(なまえ)
あなた
えっと、とりあえず、魔族を滅ぼすのは無理です。
私も一応魔族なので。
アラージフ
アラージフ
Σ(゚д゚lll)えぇ!!
というか、魔導書が喋ってる…いつもの事ながら混沌カオス過ぎる…
姫
じゃあ、魔導書の君、早速お願いしたいんだけど
アラージフ
アラージフ
もー、今日はなんですか?
姫
なんかさぁ、おっきくてぇ、防音でぇ、四角い箱。
(なまえ)
あなた
箱…
アラージフ
アラージフ
箱…を出せと?
姫
うん、そーゆーの作る魔法があるならそれでもいいや
雑だなぁ…
(なまえ)
あなた
というか姫、箱の中で寝るんですか?
姫
ふっふっふ!!
まだまだだねぇ、ワトソンくん!!
(なまえ)
あなた
ワトソンじゃないです
姫
その箱を部屋にするのだ〜!!
(なまえ)
あなた
ていうか、危なくないですか?
毎回毎回失敗するじゃないですか
アラージフ
アラージフ
そうですよ〜姫!!
姫
むぅ…
姫がいいことを思いついた、とでも言うように私を指さす、
姫
じゃあキミ、実験体1号ね
(なまえ)
あなた
……は??
(なまえ)
あなた
実験体、1号
姫
うん、実験体1号
姫はバッと立ち上がると
姫
じゃあ、2号も連れてくるね!!
と言って駆けて行った

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