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第4話

大事なんだよ
166
2023/06/21 11:04
その後、私は暗い空気に耐えられなくなり、部屋を抜け出した。
凪原月
凪原月
なんで、素直になれないんだろ…
凪原月
凪原月
やっぱ、辛いよ。
もう無理だよ。
私はそう言いながら、ゆっくりと点滴を体から外していった。
この前、看護師さんが言っていた。
看護師
月ちゃん、これ外したら、苦しくなって、息できなくなるから絶対外しちゃダメだよ?
と。
だから、私は外すことにした。
外せば、“死ねる”んだ。
ペリッ
針を押さえている最後のテープを剥がした。
あとは、針を抜くだけ…
スポッ
凪原月
凪原月
っ…
針を抜いた瞬間、体に激痛が走り、思わずしゃがみ込んだ。
凪原月
凪原月
(ヤバいやつかも)
凪原月
凪原月
助けっ…て…ハァハァ
苦しくて仕方なかった。
自分でこの選択をしたのに…“助けて”なんて、自分が情けなさすぎる。
小川桜花
小川桜花
月っ!
そこに駆けつけてくれたのは、桜花だった。
今思えば、隣に桜花が引っ越して来てから、ずっとそうだった。
私が1人でいたら、必ずいつも駆けつけてくれていた。
また、来てもらっちゃった。
凪原月
凪原月
桜花…ありがとう…
これで、最後だから。
凪原月
凪原月
ありがとう…
小川桜花
小川桜花
何言ってるの?
凪原月
凪原月
ごめんね、
小川桜花
小川桜花
ねぇ!
月っ?
凪原月
凪原月
またいつか、会おうね!
小川桜花
小川桜花
月…
桜花は、私に何か話しかけてくれていたけれど、私の記憶はそこで途切れた。
あれから4年。
私、桜花は4年前の親友に会いに来た。
小川桜花
小川桜花
月ー、聞こえる?
桜花だよー!
4年前のあの時から、よーかは仕事の合間をぬって月に会いに来ていた。
そして、近日報告を欠かさずしていた。
いつか、月が目を覚まして、一緒にまた、あの時のように喋れる日を私は待ち望んでいる。
りらん
りらん
こんにちはっ!
りらんだよ〜🍒
りらん
りらん
今回の物語、終わり方が曖昧だよね〜笑笑
りらん
りらん
できれば最後まで描きたいんだけど、でも、ここから先は読者さんに考えて欲しくて…!
りらん
りらん
月ちゃんが目を覚まして、桜花ちゃんの願い通りに進むのか、
りらん
りらん
逆に桜花ちゃんの望みとは全く別の方向に進んでしまうのか…
りらん
りらん
それか、全く別の終わり方なのか
りらん
りらん
考え方は人それぞれなので、読者さんが考えたこの物語の終わり方、ぜひコメントで教えてください!
りらん
りらん
待ってまーす!
じゃねー👋

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