-濵田side-
昨日の夜に、コ○スで待っとるから少し話してからデートしようって言われた。
そして、あなたが俺の家にお泊まり。
…実はお泊まりは初。
ここは、手紙の日に俺が無理矢理連れてきた場所。
ここで、振り向かせる宣言したっけ。
きっと、俺たちの原点やから来たかったんやと思う。
来てみたら、あの日と同じように敬語で、崇裕先輩呼び。
煽っとるとしか思えへん。
あなたは俺の前に手紙を置いた。
前回と違うのは、きちんと封筒に入っている。
そして、宛名も書いてある。
思わず顔が緩んだ。
ちゃんと俺宛のや。
小さな箱に入って、リボンがかかっとる。
わざわざ用意してくれたんか。
中には、大人っぽい、革製のキーホルダー。
…これ、結構高かったんちゃうん?
あなたが出したのは家の鍵。
そこには俺にくれたものと色違いのキーホルダー。
それは何を意味しとるかわかっとんの?
…確かに、今日俺の家にお泊まりや。
せやけど…ええんか?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!