叢雲 カゲツ side
カランカラン っっ
あなたが居ない寂しさが
ぼくに襲いかかり
いつも隣にはあなたが居たから 、
なにか空っぽの様な気がして
涙が溢れそうになる
泣くな 、泣くな ぼく
ぼくの名前を呼ぶ聞き馴染みのある声が
耳に入り込み 、反射的に顔を上げてしまう
目から溢れ出す涙が邪魔で
上手く前が見えないから
誰だか全くわからない
嗚呼 、この声 _
ごしごし っ
ロウがぼくの顔についてる涙を
薄い布で拭き取ってきた
嗚呼 、
こんなこと前にもあったな
たしかぼくが小さい頃
ぼくが転んで 、泣いてる時に
あなたが一生懸命泣き止ませよう
としてくれた
またあの頃みたいに
あなたと馬鹿やっていける日が
戻ってきてくれたらええのに












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。