深澤side
エゴサをして腹痛を起こしてから、少しだけ休むと、あっという間に午前中は終わろうとしていた。
お腹は、さっきよりかは痛みが収まったが、やっぱりまだ違和感。
やっぱ、疲れてるわ。
今日は早く寝ようと思いながら、俺は仕事に行く準備をはじめた。
今日は確か、新曲決め。
今度のアルバムのカップリング曲を決めるとかなんとか。
いつものハイブラアイテムを身につけ、スマホや財布を入れたカバンを肩に掛け、家を出た。
今はお昼ぐらいだから、日差しが強く、帽子を被んないと目を開けてらんなかった。
でも、ずっと家にこもってるのもいいけど、外に出て少し伸びてみると気持ちよく感じた。
今日の会場は徒歩20分ぐらいのところ。
歩いていくことにした。
強い日差しが、俺を一点にしているように集中して照りつけてくる。
暑い。帽子がじんわり滲んで、ちょっと歩いただけで汗がだらだら流れてきた。
ぶつぶつ言いながらも、会場にはすぐ着いた。
着いたそこには、まだ佐久間と康二と阿部ちゃんしかいなかった。
阿部ちゃんから貸してもらった白色のタオルで顔を覆う。
ほんと暑い。ドリンクとか持ってくれば良かった。
ラウとなべも来た。
っていうか、みんな「おはよう」って言うけど、言うてもうお昼だぞ?わら
ほんとに仲の良さなのかなんなのか、みんな続々と来るんだけど。わら
しかも、みんな固まってるし。
ひとりで来たの俺だけ?わら
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!