小説更新時間: 2026/05/16 12:07
完結
余白に置き去りの約束

- 恋愛
ずっと、何気ない日常が続くと思っていた。
笑って、話して、隣にいられる時間が、当たり前のままだと信じていた。
主人公は、ある日出会った彼と恋に落ちる。
少し不器用で、けれど真っ直ぐなその人は、将来医者になることを目指していた。
彼の隣にいる時間は、確かにあたたかくて、確かに幸せだった。
けれど、その日常には、少しずつ“違和感”が混ざりはじめる。
言葉にしないまま増えていく沈黙。
笑顔の裏に隠された、触れてはいけない現実。
そして彼女は、誰にも言えないまま「終わり」に近づいていく。
それでも、彼にだけは残したかった。
自分がいなくなったあとも、彼が歩いていけるように。
――医者になって、私みたいな人を助けてほしい。
それは、最後に置き去りにした、たったひとつの約束。
余白に残されたのは、言葉にならなかった想いと、
届くはずだった未来だった
チャプター
全30話
34,165文字










