あなたside
東京・竹芝客船ターミナルと
伊豆諸島を結ぶ大型フェリーは、
白い水尾を引きながら大海原を運んでいた。
甲板に出ていた歩美達が手すりから顔を出すと、
進行方向に高い山がそびえる島が見えてきた。
と二人はつい興奮してしまう
光彦は手すりから顔を引っ込め、
ポケットから地図を取り出して広げた。
地図を取り囲んで盛り上がる三人をよそに、
引率組の毛利小五郎と阿笠博士は近くのデッキで
くつろいでいた。
私はその状況を少し離れたところで見ている
と他愛もない会話をしているのが
此処からでも聞こえてくる
その時にデッキ席のそばの手すりに手をかけ、
海を眺めていた園子、蘭の会話が耳に入ってくる
工藤新一のことか…
調べてみると一次的に元に戻れる薬を開発していたらしい
どうにか盗めないものなのか
それか、梶井さんとかが作ってくれないかな…
そんなことを考えながら、
海に目線を移す。
船の中は特段やることもない
暇だ
無邪気な笑顔を相手に向ける
その笑顔に灰原哀は少し驚き、言葉を返す
と返答をする
灰原哀も幼児化しているという情報もある
私もそろそろバレてしまうのだろうか
あなたside
約十時間の船旅を経て八丈島に到着したあなた達は、
別の貨物船で運んだ阿笠博士のビートルとレンタカーに分かれて、
鈴木財閥が所有するベルツリータワーへ向かった。
ビートルの助手席には元太、後部座席には灰原、コナン、歩美、光彦が座り、子供達は窓から雄大な景色を眺めた。
と喜んでいる
だが、何故私はトランクに入れられているのだろうか
この車には全員乗れないからとジャンケンをした
そしたら、見事に全て全敗
トランクとなってしまった
でも、トランクは一様会話できる
子供達と反対側の窓際に座っていた灰原は、
景色に目を向けることなく、
イヤホンを耳につけてスマホを見つめている。
コナンが尋ねると灰原は顔を上げた。
インターポール。
ニュースで見たことが何度かあった
確かに八丈島の海にある
というのを今思い出した
海岸沿いの道路を走り続けると、
やがてベルツリーホテルの看板が現れた。
博士が声を上げる。
もうそろそろ着くことはわかった
脇道に入り、坂を登っていく。
すると、生い茂る木々の隙間から建物が見えた。
其れに子供達が目を輝かせている。
だが、トランクに乗っていたあなたは
少し外を見ようと後ろ側の窓を見る
エントランスの柱の横で
白鳥任三郎が電話している姿を目撃した。
何故警視庁が此処まで?
ビートルはエントランス前を横切り、駐車場に向かう。
疑問を持ったまま車を降りることとなった
コナンside
ホテルのエントランスホールに入ると、
巨大なクジラのオブジェが出迎えてくれた。
波しぶきを上げて大きくジャンプするクジラのそばには、
イルカやカメの姿もある。
子供達がオブジェに夢中になっていると、
チェックインを済ませた園子が戻ってきた。
子供達は素直に返事をして、
一同はそれぞれの客室に向かった。
コナンと蘭は同じ部屋だった。
部屋に入ったコナンはホテルのエントランスで
白鳥を見かけたことを伝えた。
そう答えた。
警察が此処に来ているということは
何か事件があった、または脅迫状などが届いたのか
だろう。
蘭は対して気に留めていないようだった。
その時、ポケットに入れたコナンのスマホが震えた。
取り出して画面を見ると
"沖矢昴"
からの着信だと云うことがわかる。
コナンはバルコニーに出て、
通話ボタンに指をかける。
電話の向こうから聞こえてきた声は穏やかだった。
江戸川コナンは何時もより少し低いトーンで
沖矢昴へ問い掛ける
コナンがその名前を口にした途端、
バルコニーに風が吹き抜けた。
ピンガ__
初めて聞くコードネームだ。
情報を貰った容姿を頭に思い浮かべる
其処で突然、通話は切れた。
あなたside
同時刻。あなたの電話が震え出す。
そう云い、部屋で電話に向き合う。
表示されているの"太宰治"。
その名前を見た彼女は
少し嫌そうな顔をしてしまう
だが、仕方なく通話ボタンを押す。
君に良い情報がある、欲しくないかい?
そう太宰は云ってきた。
此奴から貰うのは何か癪だが、情報は欲しい。
淡々と話し始める。
真剣に話すので此方も思わず、聞いてしまう。
思わず大きい声を出してしまった。
外に聞こえてないだろうか…
はぁ…此奴の自殺癖は今でも治っていない…
探偵社に同情するよ
一様、今は一次的に休戦をしていて、同盟を組んでいる。
そのための情報共有だが、私には関係ないはず…
そう云い、私は通話を切った。
これ以上彼奴と話すと無駄に体力を消費する
それならもう切っても良いぐらいだ。
見ていただきありがとうございます!!
今回は驚異の2800文字…いつも2倍以上。
小説版はちゃんと区切られているので
それに従って書いてます!
なので、文字量が多くなってしまう時があるので
時間がある時とかに見てください~
おつはづです!!
ちなみに書き終わった日は4月1日です
エイプリルフールですね~ニコライおたおめ!!












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。