第50話

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2024/05/13 10:00 更新










ジョン・ピエールのその後(






ジョンは自分の魔法の

巨大化したナイフとフォークと共に

鏡を通過し、


ついた先は
電気もついていない真っ暗な部屋だった









ジョン・ピエール
(まんまとしてやられましたね…)







すぐに自分が現れたであろう

背後に鏡があるのでは、と


淡い期待を持って振り向くも

そこには何も存在せず。





急な暗闇に目が慣れるには

少し時間がかかる


恐らく周りに気配はしないから

誰もいないはず



そう考えたジョンは

魔法で杖の先に灯りをつけ

今いる場所を把握しようとする










ジョン・ピエール
(なんなんだ、これは…)






周囲を見渡すも

この場所には何もなく


とても広い、閑散とした部屋だった










ジョン・ピエール
ひとまず早く戻らねば…







そう、一言呟いた瞬間


急に辺りが眩しくなり

暗闇になれつつあったジョンは

思わず目を閉じる



すると次に目を開けると

身体を動かすことができなくなっていた








ジョン・ピエール
砂…?!
オーター・マドル
お前は何者だ
どうやってここに入った






首に突きつけられた

鋭くなった砂に思わず息を呑む


目だけを動かして声の先を見ると


そこには神覚者のオーター・マドルがいた










ジョン・ピエール
どうしてあなたの様な人がここに…!
オーター・マドル
お前…
ここがどこかわかってないのか
オーター・マドル
ここは魔法局の地下室だ
オーター・マドル
ある子供のために作られた、
監視つきだ
ジョン・ピエール
なっ…!!








あの少女がここに自分を飛ばしたのは


はたまた偶然か

それとも彼女が〝ある子供〟なのか…



それをジョンが知ることはないだろう



そう察した彼は

魔法の杖を手放し、ため息をついた









ジョン・ピエール
…私はジョン・ピエール
連続殺人犯 兼 カニバリストです























レインさんの背中をぼーっと見ていたけど


はっとして思い出す

私を庇って怪我をしてしまったランスくん



怪我の直後

うさぎのハンカチを大量にかけたから

恐らく大怪我は免れたはず。


包帯やら消毒やらを出して

怪我の治療をしたかったけど、

なにせさっきの戦いで魔力は空っぽだ


だから自分の制服の

シャツの腕の部分を引きちぎり、

まだ出血がひどい部分に

服の上から強く、包帯のように巻き付ける



するとその力が強かったのか

ランスくんの瞼がゆっくりと開いた













あなた
ランスくん、痛いところない?
ランス・クラウン
あぁ、平気だ
あなた
…そっか、良かった、








友達を庇って重症、なんて

心優しいランスくんなら本当になりそうで

不安が身体を支配していたけど


ランスくんの寝起きのふんわりとした微笑みで

つい力が抜けて、安心して

瞳がうるっときたのは仕方ないと思う。















明日新作だします、多分…!!!









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