第487話

ユンギさん
7,226
2022/06/23 13:19
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あれからしばらく鑑賞会をして、盛り上がった。



はしゃぎすぎてさすがに疲れてしまったのか、眠ってしまった3人。



3人を部屋に運んでもらい、私も部屋で過ごすことに。



あなた「あ、オッパだ。」
オッパ
お前がいないから、本人不在の誕生日会してんだけど。虚しい。
そう言って送られてきたのは、コンビニの小さなケーキを囲むオッパと弟の写真。



オッパ
またこっち帰ってきたら、パーティーするからな。その時はちゃんと空けとけよ?
ごめんね、笑
ありがとオッパ。
もう子供じゃないんだし、毎年そんなしてもらわなくてもいいのに。



でも、オッパに愛されてるなぁってつくづく感じて嬉しくなるのも事実。



あなた「んふふ、、」



少し風にあたりたくて、テラスでこの会話をしてた。



隣から視線を感じ、ふと隣を見るとユンギさんが。



あなた「あ、、」



ユンギ「いや、ごめんなさい、」



隣の部屋に泊まっているユンギさんもテラスに出ていたみたい。



ユンギ「、、、そっち、、行ってもいいですか?」



あなた「、、もちろんです。」


お邪魔します、と入ってきたユンギさんは旅館の浴衣を着ていた。



新鮮な出で立ちに少しドキッとした。



ユンギ「あの、これ。」



ユンギ「さっき渡せなくてすみません。俺からです。」



ユンギさんが手渡してくれたのは、持ち運びができるスピーカーだった。


ユンギ「音楽聴くのが好きって聞いて。」


元々好きだったけど、みなさんを知ってからみなさんの音楽をたくさん聴くようになった。



あなた「んふふ、ありがとうございます。これでたくさんユンギさんの音楽聴きますね!」


ユンギ「ふふ、はい。嬉しいです。」




ユンギ「ふふ、すやすやですね。」



ひとつの布団に寄り添って眠る3人を優しく見るユンギさん。



ユンギ「あ、良かったらどうですか?」



手渡されたチューハイ。



ユンギさんも同じものを持っている。



こんな度数の低いものを飲んだってユンギさんは何も感じないはずなのに。


私に合わせて同じものを持ってきてくれたのかな、なんて。



あなた「ふふ、ありがとうございます。」



星空が広がるその下。


テラスの椅子に2人で腰をかけた。



あなた「なんか、、似合いますねユンギさん。」



ユンギ「ん?これですか?」



あなた「夏祭りみたいです、笑」



ユンギ「そういうの好きですか?」


あなた「ん〜、、あまり得意ではないですね。人混みが得意じゃなくて、笑」



ユンギ「はは、僕もです。」



あなた「でも、いいなって思います。青春って感じしません?」


ユンギ「分かります。学生時代もあんまりそういう機会がなくて。」



若い頃からこの世界を目指していたユンギさんにはかけ離れた世界だったのかもしれない。





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