第5話

5.No.3のホークス
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2026/02/21 02:08 更新



「剛翼って、ホークスと同じだ!」


更衣室に向かう道程、芦戸さんに話しかけられた。





───────ホークス。

鷹見啓悟だった人、私の兄。




『…と、鳥の個性なんて沢山あるし、わたしはホークスさんみたいに飛べないし、!』

『No.3のヒーローと同じだなんて、恐れ多いよ!』


必死につくった笑顔がバレないかと、背筋が凍る。
なんだか早口になっているのも、自分でわかる。



恐れ多い…か、自分で発した言葉だけれども、なんだかストンと腑に落ちたような納得があった。
本当にその通りだ。




私みたいな汚れた黒い人間と、空を舞うヒーロー。
住む世界が違うのだから───。





√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺\/\︹…






「でも、本当に凄かったわ」

「ええ、完敗してしまいました…」


黒いモヤのかかった頭に、鮮明な声が響く。


私が雄英高校に入ってまずしたことは、同級生の名前と個性を把握すること。ここは国立、例年倍率300を超える超エリート校。
きっと、この先戦うことがあるかもしれないから…

今話していたのは蛙吹梅雨さんと、八百万さん。
個性はそれぞれ"蛙"と"創造"─────────。









全科目を終え、放課後。茜色の空を前に、私は高い雄英校舎の窓から外を眺めていた…

麗日さん、芦戸さん、蛙水さんと共に。


「何だったの、あれ!」
「漢の因縁ってやつです…!」
「緑谷ちゃんが、一方的に言い訳しているように見えたけど、」

『私も蛙水さ…、梅雨ちゃんと同じように見えたよ。』


なぜ、梅雨ちゃんと呼んでいるのか。
それは更衣室での会話のとき、梅雨ちゃんと呼んで、と言われたからだ。












───────『オールマイトには、緑谷出久·爆豪勝己と生徒と教師以上の関係性があるものと感じました。』



「そうか」

と、電子機器の中からAFOの声がする。



「ヒクイ…、君のクラスには青山優雅という青年がいるだろう?今の雄英任務に加えて、その生徒の監視もして欲しい。」


青山優雅…!

何故ですか、と私は聞いた。






「分かるだろう……?


            僕は友達が多いんだ」







√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_…鳥肌が立った。ああこんなにも
AFOは、私の先生は、先を見据えているのだと、


私を育ててきたように…。






──────────────────────







物心ついた時から、いやつく前から、私はAFOと共にいた。経緯はわからない。
だが、多くの人を殺し、幹部のような立場についた。

これもきっと、AFOの"予定通り"なのだろう。





〖ヒクイ〗あなたの名字あなたの下の名前の敵名。

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