「剛翼って、ホークスと同じだ!」
更衣室に向かう道程、芦戸さんに話しかけられた。
───────ホークス。
鷹見啓悟だった人、私の兄。
『…と、鳥の個性なんて沢山あるし、わたしはホークスさんみたいに飛べないし、!』
『No.3のヒーローと同じだなんて、恐れ多いよ!』
必死につくった笑顔がバレないかと、背筋が凍る。
なんだか早口になっているのも、自分でわかる。
恐れ多い…か、自分で発した言葉だけれども、なんだかストンと腑に落ちたような納得があった。
本当にその通りだ。
私みたいな汚れた黒い人間と、空を舞うヒーロー。
住む世界が違うのだから───。
√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺\/\︹…
「でも、本当に凄かったわ」
「ええ、完敗してしまいました…」
黒いモヤのかかった頭に、鮮明な声が響く。
私が雄英高校に入ってまずしたことは、同級生の名前と個性を把握すること。ここは国立、例年倍率300を超える超エリート校。
きっと、この先戦うことがあるかもしれないから…
今話していたのは蛙吹梅雨さんと、八百万さん。
個性はそれぞれ"蛙"と"創造"─────────。
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全科目を終え、放課後。茜色の空を前に、私は高い雄英校舎の窓から外を眺めていた…
麗日さん、芦戸さん、蛙水さんと共に。
「何だったの、あれ!」
「漢の因縁ってやつです…!」
「緑谷ちゃんが、一方的に言い訳しているように見えたけど、」
『私も蛙水さ…、梅雨ちゃんと同じように見えたよ。』
なぜ、梅雨ちゃんと呼んでいるのか。
それは更衣室での会話のとき、梅雨ちゃんと呼んで、と言われたからだ。
───────『オールマイトには、緑谷出久·爆豪勝己と生徒と教師以上の関係性があるものと感じました。』
「そうか」
と、電子機器の中からAFOの声がする。
「ヒクイ…、君のクラスには青山優雅という青年がいるだろう?今の雄英任務に加えて、その生徒の監視もして欲しい。」
青山優雅…!
何故ですか、と私は聞いた。
「分かるだろう……?
僕は友達が多いんだ」
√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_…鳥肌が立った。ああこんなにも
AFOは、私の先生は、先を見据えているのだと、
私を育ててきたように…。
──────────────────────
物心ついた時から、いやつく前から、私はAFOと共にいた。経緯はわからない。
だが、多くの人を殺し、幹部のような立場についた。
これもきっと、AFOの"予定通り"なのだろう。
〖ヒクイ〗あなたの名字あなたの下の名前の敵名。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。