…オギャ、オギャオギャア、!!…
(…!?!?)
…っ、こんに、ちは…お母さんよ。ニコ
(…お母さん……?)
…!!!!生まれたのか…!!
ええ、あなた。無事、生まれましたよニコ
…っ、産んでくれてありがとう…。
ふふ、あなたったら。
…っこんにちは、あなた。お父さんだよ…。
(…お父さん…か……)
(……転生ってこういう事なのね。)
(…またキツイ訓練しないとな……)
ここは__超人社会。
事の始まりは中国、軽慶市。『発光する赤児が産まれた』というニュースだった。
以降各地で「超常」は発見され、いつしか「超常」は「日常」に、「架空(ゆめ)」は「現実」となった。
世界総人口の約八割が何らかの「特異体質」である現在、個性を悪用する敵(ヴィラン)により混乱渦巻く世の中で、かつて誰もが空想し憧れた一つの職業が、脚光を浴びていた。そう、「ヒーロー」と呼ばれる職業である。
この時既に、運命の歯車が動き出していることなど、今の私には知る由もなかった___。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。