第16話

#13
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2026/05/20 06:00 更新


春。
今年は例年の春と一味違う。

春なのに
花見をする妖怪が集わない


みんなもどうやら暴走する妖怪たちに手を焼いているよう。


もう私一人の手に負えない。






桜の花びらが舞うなか
今日も妖怪退治に勤しむ
(なまえ)
あなた
 オラ…!てや!せや! 



お祓い棒だけじゃなくて

陰陽玉を使うようになった。





もちろん霊夢の入れ知恵なんだけど


みんなは言う
 霊夢の方が上手い 
 先代の巫女様の方が…   


人里に顔を出して


私がまだ受け入れられていないことを知った







霊夢が偉大すぎるんだもん
しょうがない…





しょうがない


そう自分に言い聞かせるけど
(なまえ)
あなた
 やだなぁ…   
博麗霊夢
博麗霊夢
 あ゛ー。やっぱり雑草の天ぷらは美味いわね 
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
 海老の天ぷらの方が…   
博麗霊夢
博麗霊夢
 黙んなさいこの金持ち 


いや…?

雑草の天ぷら私もそう好きじゃないんだけど


夕飯を頬張りながら
霊夢たちの茶番を眺める




慣れてきたけどさ…
(なまえ)
あなた
 ふたりって仲良いよね 
(なまえ)
あなた
 うらやましい 
博麗霊夢
博麗霊夢
 いやいやいやいやいや…   


ものすごい勢いで否定してくる霊夢姉さんを横目に、




魔理沙姉さんはこう尋ねてきた
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
 今はまだってだけで 
 友達はできるさ
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
 そういえば、ここにくる前はどうやって友達作ってたんだ? 
 私はここ生まれでわからないからさ



その言葉に

胸がずきんと痛む






友達…




友達かぁ
博麗霊夢
博麗霊夢
 バカ、あんたマジなに聞いてんのよ 
霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
 え 


姉さんたちは全然何も悪くない。


私の環境がちょっと特殊だっただけで


(なまえ)
あなた
 いや、全然気にしなくていいよ 
(なまえ)
あなた
 私がただ陰キャぼっちだっただけで〜? 


いま、ぎこちない顔だったかな




姉さんたちの箸を持つ手が一瞬静止した


その後何もなかったかのようにご飯をかきこむ






霧雨魔理沙
霧雨魔理沙
 あなた、私のこと姉であり友だとおもってくれ 
博麗霊夢
博麗霊夢
 私のことも姉で師匠で先輩であり友だと思っていいからね 




謎の肩書きと共に


姉さんたちの優しさが添えられてて

思わず笑みが溢れる
(なまえ)
あなた
 ありがと、姉さんたち 
少女たちが暮らす
境界の境目では



今なお死闘が繰り広げられているところだった
八雲 紫
八雲 紫
 貴方達を…受け入れはしない…   
八雲 紫
八雲 紫
 …幻想郷のバランスが…崩れる…   


もはや


死闘なんかではなく


醜い耐久戦なのかもしれない
一ノ瀬 アオイ
一ノ瀬 アオイ
おつあおー

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