私は部屋に鞄を置いて、ルームウェアに着替えて家から持ってきた浴衣と羽織を持って風呂場に向かい、髪、身体、顔を洗って湯船に浸かった。
外部資料ではまだ福岡にいるとなっていたはずだ。
だけど、すぐに気付かれた。
どちらでも有り得ない話ではない。
ただ…
あまり、うかうかしていられない状況になってしまった。
『桜の一族』の当主は極端に危険に晒される。
歴史上、類を見ない霊気総量と自然に関係する異能。
特に、氷と桜の異能を授かる者は稀だ。
桜木家の歴代当主の中でも女性はあなたの下の名前を入れて4人。
冬葉、冬華、深冬、私
冬葉は藤と氷。
冬華は梅と氷。
深冬が菜の花と氷。
そして…私、あなたの下の名前が桜と氷。
だとしても、地下で根を張ってるのはunknown達だ。
4人で挑んでも、五分五分で終わるか、どちらかが死ぬまで終わらない。
そんなモヤモヤを抱えながら私は風呂から上がった。
冬葉said
姫抱きされて冬葉は部屋に戻された。
その日の夜…
翌日、起きて来なかった冬葉を心配し、3人が頭を抱えることになったのは余談である…
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。