第7話

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2021/01/17 22:47
この世界には一定の物はそうであると決められているものである。


例えば、推しが尊いこととか、日曜にちびまる〇ちゃんがあることとか、


もっと身近で例えるならば、重力があること。日本とサウジアラビアでは時差があること·····




ましてやこの物語ストーリーにも絶対的。定められたものがある。



それは分かっているつもりだ。






だが、

改めてそれを実感することになる。
従者
従者
カリム様のケーキの支度もできた事だし、ジャミル様に報告を·····と、
あなた

そうですね。

従者
従者
·····にしてもあなたもよくやるよなぁ。
あなた

ふぇ?

従者
従者
だって、この時期に入ってくるんだぜ?従者として
あなた

あ、あぁ·····。

『あの野郎のせいだっ!』とは言える訳もなく。


なんとも世知辛い。


まぁ、この人なら良い理解者ともってくれそうだが、、、

結末が変わってしまっては困る。と本能的に感じていた。
ジャミル
ジャミル
誰を探しているのですか?
従者
従者
ジャミル様、!
ジャミル
ジャミル
様は付けなくていいですよ·····。同じ立場でしょう。
言われてみれば確かにそうだな·····。


ジャミル先輩·····いや、ジャミル様?も同じ"従者"という立場だ。


だが、あのメイドさんもこの人もみんな様呼びだった。
従者
従者
い、いえ…。ジャミル様はなぜ"そうなっている"のかご存知でしょう·····?
ジャミル
ジャミル
·····。
2人の顔が曇っていることも、今の空気がとてもぎこちないことも承知だが。


本題を早く進めたい私はKYのごとくその空気を断ち切ることにした。
あなた

ジャミル·····様

あなた

「ケーキの準備が出来ました」とご報告に来ました。

ジャミル様と話していたあの人·····いや


Zさんとでもよぼう。


Zさんは呆気にとらわれていた。そのくらい今の自分はKYきまわりなかったったのだろう。






もっと遠回しの言い方が良かったか·····?
ジャミル
ジャミル
え·····?
あなた

お。

従者
従者
·····???か??
Zさんなかなかノリがいいでは無いか。
ジャミル
ジャミル
え、いや·····。
ジャミル様の顔が困惑していた。

様"づけで呼ばれていてもやはりまだ幼さなく。思考は混乱しているように見える。





だが、この自分の考察をこの後のジャミル様の発言で明確になる。
ジャミル
ジャミル
ケーキの支度が出来たのなら、カリム様のお父様に報告して·····と。
ジャミル
ジャミル
私ではないです。。
従者
従者
そうでしたか·····。伝え間違えのようですね。すいませんでした
この時、私たちは単なる伝え間違えだと思っていた。


いや、そう考える他何も無かった。
ジャミル
ジャミル
では、私から当主様にお伝えしますね。お疲れ様でした。
あなた

ありがとうございます。















































━━━━━━━━━━━━━━━


宴は盛大に盛りあがっていた。
最後のしめで、ケーキをだすようだった。





みんな、当主様も、カリム様も、


みんな"浮かれあがっていた。"いや、言い方が違ったな·····。



宴を楽しんでいた。







だが、
この先の物語を知っているあなただけは気をゆるめることはなかった。





他、ジャミル様もだろう。

あの性格上。あまり浮かれるという印象はないから·····。
あなた

(まぁ、ど偏見に過ぎないんだけど·····)

?
あなたさん!
唐突のあいつからの呼びかけ·····?問いかけか?




それは本当に、



キモかった·····。



これが『思春期の女子がお父さんをゴミ扱いする』というものかと。また、新しいことを覚えた。



覚えたくもなかったが·····。
?
聞こえているのでしょうか·····
?
あなたさんのことだ、ペンダントを捨てていないか·····。まぁいいでしょう!
一方的会話」」」

というものか、と瞬時に理解することが出来た。

にしても、馬鹿にされすぎて·····
?
出来なかったら出来なかったでいいでしょう。
?
今、魔法量が少ないので一方的ですが、
?
水に濡らすと話せますよ!
なんともよく分からない原理だなとおもう。




水にぬ、ら、す、?



太陽光に開けるとかそういうものだったらまだ、



まだ、納得できた。



だが、あいつの魔法道具だし·····と納得してしまう自分もいた。
?
今の所結末は変わっていません!
?
ただ、魔法をかけ直す時間もないので!
?
あなたさんにかけた私の魔法が尽きるまではその物語にいてもらいます!!!
?
なーんて、懸命な判断なのでしょう!!!
?
こちらで何か違和感があったら報告します!そちらでも何かあったらお願いしますね!
?
というか、聞いているのでしょうか·····?
今すぐこのペンダントを壊したい気持ちもあったが


現状が現状なので、冷静な判断を下した。








それにしても、この場所は水が貴重ではなかったか·····?

その点も踏まえると
あいつ、


本当に頭がいかれている。
カリム父
カリム父
カリム、そろそろケーキだぞ!
あなた

(わぁ·····)

あなた

(そっくり。)

ガラガラガラ))



当主の言葉をみはらかったかのように、ケーキがご登場する。
私のよく見なれているカリム先輩のちょっと男前になったバージョンにしか見えない·····。



が、立場上それは思っても言ってはいけない。


言ったらどうなるか·····


考えたくもない。


いや、思ってもダメなのかな。
メイド
メイド
お待たせ致しました。
この時、ほんの少し、、とても少し·····だけ、























































あのケーキに"違和感"を覚えた。

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