殴り合いの喧嘩なんてやったこともないし、僕は…力が弱い。最悪の場合僕は殺されて死んでしまうかもしれない。だけど…
そう言うと男は面倒くさそうにため息を吐いた。
そう言いながら男は近づいてく。僕はかいてぃーの前に立って両手を広げていた。すると、「なろ屋さん!」という聞き慣れた声が聞こえた。
まずい…このままだとみんなにあの事がバレる。そしたらみんなが怖い思いをさせてしまう…。そう思ったとき、男はナイフを取り出した。そして、男の1番近くにいたそらちゃんに襲いかかった。
グチャ…
そんな生々しい音が聞こえた。
そらちゃんは膝から崩れ落ち、倒れていった。
僕はそらちゃんの元に駆け寄った。そこには腹部から大出血を起こしているそらちゃんがいた。
男は少し興奮気味に話した。
男はそう言って走って逃げていった。僕は追いかけようかと思ったけど、かいてぃーとのきぷーの様子を見て追いかけるのをやめた。かいてぃーものきぷーも放心状態だったからだ。恐らく今はそらちゃんの応急処置をするべきだ。
僕は救急車を呼んでから、そらちゃんの刺された腹部を抑えていた。すると、そらちゃんは掠れた声で僕に話しかけた。
そらちゃんは僕の声に反応しなくなった。
結局僕の声に反応することなく、そらちゃんは病院に運ばれていった。
僕は病院で手術室の前で立っていた。かいてぃーとのきぷーは家に送り届けて貰った。2人ともかなりショックでずっと放心状態だったからだ。
また救えなかった…まだだよ…なんで!なんでこうなるの!…僕は…僕は…
僕はリーダー失格だ…
僕はしゃがみ込み廊下の真ん中で泣いていた。
僕が泣いていると、近くの廊下を看護師さんが通った
僕は看護師さんに連れられて近くの椅子に座った。
看護師さんは僕の話を黙って聞いてくれた。そして僕の話を最後まで聞いたあと、看護師さんは背中をずっとさすりながら
そう言って看護師さんは仕事に戻っていった。僕の背中はただただ暖かかった。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。