もう辺りは闇に包まれている。
こんな時間に高校生を一人で歩かせるのは危険じゃないかな…
このままここに引き止めておいても時間が経つばかり。
そこで私はいい案を思いついた。
これなら安全確認ができていいだろう。
そうして私たちは連絡先を交換して別れた。
これ多分アザできるな…
背中をさすりながらヒーヒー言っていると、スマホにミョンホさんと着信画面がうつしだされた。
ミョンホさんのことだからてっきりメッセージが来るのかと思った。
少し驚きながら応答ボタンを押す。
ヌ、ナ!?!?!?!?!?
聞きなれない呼び名に頭が上手く機能しなくなる。
それに何その理由…かわいい…
ミョンホさん電話してくれてありがとう(泣)
ダメだ情緒が…
ミョンホさんの声で我に返る。
なぜか声が震える。
いや、私初めて聞いたよ?
前まであなたさん呼びだったし。
嬉しかったです…
そう言おうとして恥ずかしくなり口ごもる。
セーーーーフ!!!!
心の中で大きく息を吐く。
それにしても動揺しすぎでしょ私。
壊れたロボットみたいだった…
慣れない、慣れないよミョンホさんのヌナ呼びㅠㅠ
可愛らしいコロコロした笑い声が画面の向こう側からきこえる。
年下に遊ばれている…
ミョンホさんは中国出身だそう。
どうしようか…
いっつもシュアがミョンホヤ〜って呼んでるのを見てなぜだかいいなって思っていた。
これから呼べるのか…
自然と頬が緩む。
その後私たちは少しだけ雑談をして電話を終えた。
またやりたいな、楽しかった…
今の私は最高にご機嫌だ。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。