197...
198...
199...
に、200...
腹筋200回は辛過ぎだろ...
泣きそう...
だけど...
こうやって今頑張ってたら、
いずれ報われるから...
頑張らなくちゃ...!
そこから。
ずっと毎日。辛くて、しんどくて、苦しくて。
元々大嫌いだった運動をして。
正直、辛くて辞めようかな、なんて何度も
思ってた。
けど...たまに練習が終わった後に、画面越しに会う家族の顔。
励ましてくれる声で、何とか過ごしてきたのかも知れない。
あと一つ。
練習生として1番楽しかった時間が
ボーカルの練習の時だった。
この間先生が私に、
「韓国来たばかりでこの発音は凄いよ。
それに、音程も合ってる。
直してね、と言っていたところも
しっかり直ってるね。偉いよ。
この調子で頑張ってね。あなたちゃん。」
と、励ましてくれた事。
こうやって見たら、私って恵まれてるのかな。
なんて。
折角会えた初めての韓国の友達も、
「ごめんね。 私にはこの夢、重過ぎたみたい。」と一言いって皆んな消えて行く。
一緒に来た日本人の友達も、
韓国人の練習生の一部にいじめられて...
遠い空の彼方へと消えてしまった。
まぁ、あの後アイツら達は
所属事務所を解雇処分になったから、
当分静かになって良かったな。
確か、まだ彼女が生きてた時。
私に夢を託したんだっけ。
「世界で一番有名になって、一つの"星"として
いつまでも輝いていて。
けど、忘れて欲しくないのが
"自分らしさ"だよ。
自分が正しいと思う選択をして、自分だけの
道を開き続けて。
違うところで応援してるから。
私が叶えられなかった夢、叶えてね。」
それが彼女からの最後のメッセージだった。
そうして、友人との死別や、色々な大変な事を
乗り越えてきた2年7ヶ月後。
ついにその日は訪れる。
練習生として慣れた時。
社長から呼び出されたんだ。
「おめでとう。 君達は
僕の会社の第一の"グループ"として
"デビュー"が決まったよ。」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。